TOP PLAYER INTERVIEW #49

JFRカードが選ぶ、クレジットカード会社の差別化と生き残りをかけた道とは?【代表取締役社長 二之部守氏】

 

百貨店の信用力を活かして、「日々のくらし」と「将来のくらし」を支える


――今後に向けて、JFRカードが掲げている目標は何でしょうか。

 我々が所属するJ.フロント リテイリンググループは、「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する。」というグループビジョンを掲げています。それに向けて、JFRカードとして掲げているミッションは2つです。
  

 ひとつは、日々のくらしの中でお客さまに便利で安全な決済手段を届けることに加え、先ほどお話しした「お得」や「特別な体験」を通して、「楽しみ」を提供することです。

 2つ目は、お客さまが将来にわたって安心した生活ができ、家族と楽しく充実したくらしの実現です。こちらは「将来のくらし」としてミッションに定め、老後の不安の解消も含めて取り組んでいこうと思っています。

 これら2つのミッションを果たしていくことが、お客さまに感謝され、支持されることにもつながると考えます。先ほどの7つの地域の戦略は、「日々のくらし」に関する大きな戦略のひとつです。各地域のコミュニティで構築したリレーションや信用を強みに、局地戦を通じたNo. 1になることが目標です。

――「将来のくらし」のミッションでは、どのような戦略を立てていますか。

 強みを活かすという点では、大丸と松坂屋の数百年続く歴史の中で培ってきた信用力を活用して、金融ビジネスとしてお客さまの将来のくらしに寄り添っていきます。

 親子三代でお付き合いをしているお客さまが多く、私たちを近しい存在だと捉えていただいています。それは、銀行や証券会社、保険会社など他の金融ビジネスにはあまりない強みです。そのつながりを活かして相談に乗り、その中で保険や金融商品を通して、最終的にお客さまの将来のくらしの安定や安心に貢献できるような価値を提供していきます。
  
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