TOP PLAYER INTERVIEW #52

新卒1年目で公式X(旧Twitter)担当。人気のわかさ生活アカウントは、どうフォロワー数を伸ばしたのか

 

売ろうとしていないのに買ってくれる人が増えた


―― Xアカウントを通じて築かれたブランドイメージは、貴社の事業や社風に反映されていますか。

 よく当社の代表が従業員に言うのが「仕事はゲーム感覚で」という言葉です。失敗したら次はこうしてみよう!と楽しく考えて仕事に取り組もうという意味です。思えば、わかさ生活のX(旧Twitter)も、そんな風に運営しています。

 Xの公式アカウントでは商品が売りづらいですし、そもそも売ろうとしない意識はしていません。ただ、ありがたいことにXを通じて、わかさ生活のファンになったり、気にしてもらったりして、商品を購入してくださる人がどんどん生まれています。
 
世界的なアーティストであるジャスティン・ビーバー が、わかさ生活本社1Fの店舗にて、ブルブルくんとアイアイちゃんの特大ぬいぐるみを購入したときの投稿

 当社商品の主要購買層は50代以上ですが、X(旧Twitter)から購入していただくのは30~40代を中心に20代もそこそこのボリュームを持っており、中には10代でも購入してくださる人もいます。購買の年齢層を広げるという意味では事業貢献できているのかなと思います。

 わかさ生活の商品は通信販売限定なので、ドラッグストアやスーパーマーケットといったリアル店舗に商品が並んでいません。近年、同分野に製薬会社の参入が相次いで競合商品が増えていく中で、Xをきっかけにブルーベリーアイを始めとするサプリメントを真っ先に想起して注文していただけるというのは非常に価値があることです。

―― 今年4⽉23⽇に創業25周年を迎えられました。わかさ生活の公式Xアカウントとして、今後の⽬標や新たな取り組みなどについて教えていただけますか。

 目標にしているのは、企業のX運営事例の常連となることです。フォロワー数やいいね数といった数字だけ見ていても、天井がなく、気が遠くなるような旅ですし、フォロワー数は必ずしもファンの数やインプレッション数とイコールではありません。実際、当アカウントの運営を引き継いだときに、フォロワーが9900人いても投稿のインプレッションは500ほど。全然見られていなかったのです。

 なぜ事例の常連になることが目標になるのかと思われるのかもしれません。ただ、運営事例として取り上げていただくという「第三者評価」を得るのは、何かしら社会に影響力を持っているということですし、会社に貢献できていることの証だと思います。

 また、他企業のアカウントと交流することで、交流企業との関係は深くなりました。フォロワーの中にも他社との交流を楽しみにしてくださっている人が多いので、これからもわかさ生活のアカウントと呼吸が合って、フォロワーが喜んでくださる企業さんを見つけて、積極的に交流していきたいです。将来的には他社との交流から、コラボ商品の話が生まれたら面白いなと思っています。
  
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