TOP PLAYER INTERVIEW #54

エアークローゼットがディズニーとコラボ、自社プラットフォームを活用した新戦略を解剖【代表取締役社長 兼 CEO 天沼聰氏】

 

お客様の体験価値をどれだけ高められるかを徹底議論


―― 今回のDisney FASHION CLOSETは、どのような人をターゲットにしているのでしょうか。

 我々のメインサービスであるairClosetの見込み顧客である30~40代女性の獲得を視野に入れています。この年代の女性は、家庭や仕事が忙しくなりファッションの買い物をする時間がなくなり、パーソナルスタイリングへの需要が高まったりする傾向があります。

 ただし、今後30~40代になっていく20代にもファッションレンタルを知って体験してもらい、いずれはairClosetを利用してみようと思ってほしいと考えています。



 バウンドコーデは、日本ではあまり聞かないですが、米国や欧州などの海外で流行り始めています。一方で、いろいろなコーディネートに挑戦しようと思うと、その都度違うアイテムを購入することになり、サステナブルな消費とは言えません。都度課金のレンタルであれば、さまざまなアイテムを気軽に着てバウンドコーデを体験でき、環境に大きな負荷を与えないというメリットがあります。

 実は、ウォルト・ディズニー・ジャパン様とのディスカッションの中では、サブスクリプション型サービスにすることも検討しました。しかし、お客様の体験価値をどうすれば最も高められるのかを議論した結果、都度課金型に落ち着きました。

 エアークローゼットの行動指針である「9Hearts」のひとつに「お客様の感動が第一」があります。「お客様が第一」ではなく、お客様の「感動」体験をいかに生み出せるかが重要なのです。そのため今回はバウンドコーデで、自分の好きなタイミングに都度課金のレンタルで、お客様の感動体験を高めることを目的としています。

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