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ファミマ CMO足立光氏が語る大型イベント「ファミフェス」の狙い、コンビニ業界初のファッションショーを実施
ファミマのさまざまな挑戦を発表した「ファミフェス」
ファミリーマートは11月30日、ファミマのチャレンジ大発表会と題した大型イベント「FamilyMart FEST.(以下、ファミフェス)」を国立代々木競技場 第二体育館(都内)で開催した。「もっと日本を元気にしたい」という想いから構想され、「チャレンジ大発表会」というコンセプトのもと、同社が行うさまざまな挑戦を発表する場として行われた。
当日の会場では、ファミリーマートのオリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」がコンビニ業界としては初となるファッションショーを実施し、新作のスウェットやデニムなど合計約50点のアイテムを発表した。
また、新商品として、環境に配慮し植物由来の原料を使った「植物生まれのショコラテリーヌ」や「植物生まれのモンブラン」などを2023年12月5日から発売すると発表。さらに、本イベントの開催を記念して「コンビニエンスウェア」のクリエイティブ・ディレクターである落合氏がデザインしたファミリーマート限定のオリジナルパッケージ商品としてサントリー「烏龍茶」やロッテ「パイの実」なども発表した。
足立光氏「コンビニで衣料品を買う文化をつくりたい」
ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)の足立光氏に、初開催の「ファミフェス」の狙いや反響、ファッションへ注力している目的などについて詳しく聞いた。
―― 今回の「ファミフェス」の狙いと、実施してみての反響を教えてください。
ファミフェスは、「もっと日本を元気にしたい」という想いから構想し、「チャレンジ大発表会」というコンセプトのもと、ファミリーマートが行っているさまざまな挑戦をお披露目する機会として実施しました。
その中の一つとして、ファミリーマートのオリジナル衣料品ブランドである「コンビニエンスウェア」をより多くのお客様に楽しんでいただけるよう、コンビニ業界では初となるファッションショーを企画しました。
実施してみての反響は、加盟店関係者や一般来場者、約2000名の皆さまにご来場いただき、「感動した!」「ファミリーマートのダイバーシティーに対する本気度に感銘を受けた」「コンビニエンスウェアがさらに好きになった」「とてもワクワクした」「ファッション業界と企業の取組みがもっと広がればいい」などのお声をいただきました。
―― ウェアへの注力が目立ちますが、どのような意図でしょうか。他社との差別化、利益率などの観点から教えてください。
1.5兆円のインナー市場の中で、コンビニは緊急需要以外の需要を取りきれていませんでした。実際、今までのコンビニ衣料品は緊急需要に対応した商品内容でしたが、ここにデザインや品質にこだわった日常使いできる商品を開発することで、おむすびやコーヒーに続いて「コンビニで衣料品を買う文化」をつくりたいと考えました。そこで「コンビニエンスウェア」の展開を「いい素材、いい技術、いいデザイン」をキャッチフレーズに開始しました。
―― 今回、クリエイティブ・ディレクターとして落合さんが立たれています。落合さんに決定したポイントはどういったところでしょうか。
日本のみにならず世界で活躍されているデザイナーであり、「コンビニで衣料品を買う文化をつくる」というコンセプトに強く共感していただき、協業いただく運びとなりました。
―― アパレル各社との最大の差別化、勝てると考えるポイントはどこにありますか。
勝ち負けの観点ではありませんが、全国約1万6500店の店舗、すなわちお客様とのリアルな接点があるのは、我々の強みだと考えております。
―― 各社とのコラボ商品も発表していますが、今後も増えていきますか。また、ファミリーマートを選ぶ要因として、どのくらい強いと考えていますか?
引き続き、他企業とのコラボ商品を出していく予定です。「ファミフェス」で発表しましたが、来春には落合氏のデザインのもと、コクヨと共同開発を行ない、文具を「コンビニエンスウェア」の新たなカテゴリーとして展開します。
それに加えて、ファミフェスでは、さまざまな企業とタイアップしたナショナルブランドのオリジナルデザイン品を発表しました。今後もいろいろな企業とタイアップした商品展開をしていくことで、「ファミリーマートに行く理由」をさまざまな方面から継続的につくり出していきたいと考えています。