創造的思考の源泉とマーケティング #01

「一目で義理とわかるチョコ」ブラックサンダーの有楽製菓 河合辰信社長が実践する「非王道マーケティング」とは?

 

ふざけても社会問題に向き合い信頼を得る


萩原 最後に、今後の新しい取り組みや展開について教えてください。

河合 すでに取り組んでいることでいうと、「チャイルドレイバーフリー」という児童労働をなくす活動に力を入れています。カカオ産業は西アフリカが中心で、児童労働がまだまだ残っているんです。我々はチョコレートの産業に関わる以上、そのような社会問題に向き合う責任があると思っています。

2025年までに有楽製菓が使うすべてのカカオ原料を100%チャイルドレイバーフリーに変えると宣言し、2020年から取り組んできました。現時点(2023年11月)で96%まで達成していて、メインブランドのブラックサンダーの原材料に関しては2022年9月に100%切り替わっています。

当社はキャンペーンにおいては余白のあるふざけたことも実施しますが、社会問題に向き合う企業としての務めは果たします。企業として信頼してもらったなかで、お客さまに最大限楽しんでもらうというバランスを、今後も続けていきます。

萩原 そのバランスが素晴らしいですね。本日は、貴重なお話をたくさんいただきました。ありがとうございました。
  
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