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資生堂の北原規稚子氏が7月1日付けで新設の「新価値創造マーケティング本部」本部長に就任へ

 

資生堂ジャパンの新たな価値創造を率いる

  資生堂ジャパンが2024年7月1日付けで組織体制を一部改正し、「新価値創造マーケティング本部」を新設して、マーケティングリレーション本部 本部長 北原規稚子氏が初代本部長に就任することがわかった。新設本部は、持続的な成長と稼げる基盤構築の実現、未来につながる新たな価値創造に向け、ブランド横断でリードし、スピーディーな意志決定と実行につなげ、新たな価値創造を加速することを狙いとしている。また新設本部内に、持続可能な成長に向けた変革の柱である「市場創造マーケティングの強化」を目的とする「新価値創造部」も新たに設け、北原氏は同部部長も兼務することになる。

 今回の就任について北原氏がAgenda noteに寄せたコメントは以下。

 「今年4月に市場創造マーケティングの第一弾としてスタートした『ファンデ美容液』のキャンペーンが奏功し、既存品でありながら生活者に新たなカテゴリーと認識いただき話題化したことで、大きな売上成長につながっています。

 化粧ニーズの変化が早く、人口減により市場の大幅拡大は見込めない日本において、半歩先を読むアジャイルな価値開発や生活者に新しい化粧文化を生み出す新価値創造によって、小さな池の大きな魚を育てていくことが重要だと考えています。

 新体制では、ブランドごとのマーケティングのみならず、カンパニー横断での新市場創造マーケティングを行うことで、世界で勝てる日本発のビューティーカンパニーとして日本市場をリードしていくことが重要だと認識しています。また、変化が激しいビューティー市場において、生活者も気付いていない半歩先のニーズを捉えた商品をアジャイルに開発し、新たな体験を提供していくことも強化します。

 これまで様々な新価値創造によってブランドを成長させてきた経験を活かし、新設本部をリードしていきたい所存です。どの業界においても日本発のイノベーションがなかなか生まれないと言われる中ですが、資生堂は、日本からビューティーイノベーションを起こし、新しい化粧文化を創造し続ける会社でありたいと思っています」
 

 
 北原氏は前職のライオンで、ビューティー分野のマーケティングとブランドマネージャーを務め、資生堂入社後は、ヘアケアブランド「TSUBAKI」や「ELIXIR」「MAQuillAGE」などのブランドマネジメントに携わった後、メーキャップ部門のVP(部門長)・副CMOを歴任。数十あるブランド全体のポートフォリオ戦略を立案する部門や、マーケティング・インテリジェンスを社内に提供するCMI(Consumer & Market Intelligence)、商品開発をリードする部門、さらにはコンシューマーセンターなどを管掌した。

 現在のマーケティングリレーション本部長としては、2024年1月にマーケティング部にメディア戦略部が統合され、従来のマーケティング部に加えてメディア戦略部(メディアプランニンググループとPRグループ)を含む幅広い領域を担当。ブランドのマーケティングチーム全体に関わった。

 北原氏がこれまでの経験と知見を生かし、今後、資生堂ジャパンの新価値創造をどのように実践していくか期待される。

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