【読書の秋】トップマーケターが本気で推したい1冊 #01

【読書の秋】クー・マーケティング・カンパニー 音部大輔氏が本気で推したい1冊

 近年は「長すぎる夏」とはいえ、それでも夜は涼やかな虫の音をBGMに、「読書の秋」を堪能したい季節になってきた。働いていると本を読めないという実感をそのままタイトルにした新書も話題になった昨今、それでも成長したいマーケターの一助になるために、トップマーケターが「本気で推したい1冊」を紹介する。バラエティー豊かな選書から、ぜひ気になる1冊を見つけ、ビジネスの成功につながる新たな視点とアイデアを見つけてほしい。
 

クー・マーケティング・カンパニー 代表 音部大輔氏


本気で推したい1冊:努力革命 ラクをするから成果が出る!アフターGPTの成長術
伊藤羊一、尾原和啓(著)、幻冬舎

 

 2023年のGPT-4のリリースに前後して、右目でその進歩に慄き様子を伺いつつ、左目で世界の有識者たちの「嫌AI的主張」を心強く感じていました。マーケティングもAIとは無縁でいられなくなり、いよいよ今年は年初から「AIとマーケティング」をテーマにした登壇や対談にたくさんお招きいただいたこともあり、おかげでまとめて勉強できました。

 ネット上には大量の情報があるので便利ですが、書籍の形でも本屋のアドバイスのまま、10冊程度を渉猟しました。そうしているうちに、対談でお世話になった尾原さんの新著『努力革命』を読みました。現状をとても分かりやすく、使いやすく示されています。参考にすべきWebサイトなども一覧性高く共有されていますので、「使ってはいるものの、我流でAIの使い方がいまいち」という方から「AIの時流には、残念ながらすでに取り残されている可能性がある」といった方まで、ひとまずAI関連はこれが一番おススメです。来年、再来年には、また変化が起きても不思議ではないので、今年のラーニングは今年のうちに積んでおきましょう。

 おまけ:もう1冊、とても読みやすかった本をご紹介。

83歳、いま何より勉強が楽しい
野口悠紀雄(著)、サンマーク出版

 

 30年前に名著『「超」整理法』でお世話になった方も多いでしょう。あれからすでに30年も経ったという事実に軽くめまいを覚えつつ、その著者の新刊のご紹介です。

 同世代の両親に贈る前に読んでおこうと思ったのですが、これが意外にも興味深い内容でした。息子世代にも通用するというよりも、むしろ年齢に限らず、あまり習慣が固着する前の準備段階で読んだほうがいいような気もします。人類は100年も生きる前提で世界をつくってきていない、と改めて認識させられます。簡単に読めますが、きっと何かの役に立ちます。


※編集部注※記事内で紹介した書籍をリンク先で購入すると、売上の一部がAgenda noteに還元されることがあります。

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