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【速報】マーケター藤原尚也氏が独立リーグ野球チーム代表に就任、マーケティングの知見を生かし球団経営へ
「夢」だった球団経営に挑戦
アクティブ 代表社員/CEO
青山商事 デジタルコミュニケーションヘッドオフィスゼネラルマネージャー
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)でTSUTAYA店舗、ツタヤオンライン事業、DBマーケティング事業を立ち上げる。その後、外資系化粧品メーカーのデジタルマーケティング責任者を経て、独立。アクティブ合同会社CEOに就任。マーケティング支援として、化粧品数社やアパレルブランドのドゥクラッセのCMOなどを兼務で歴任。現在は、青山商事にて「洋服の青山」のデジタル戦略などを推進する。
青山商事 デジタルコミュニケーションヘッドオフィスゼネラルマネージャー
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)でTSUTAYA店舗、ツタヤオンライン事業、DBマーケティング事業を立ち上げる。その後、外資系化粧品メーカーのデジタルマーケティング責任者を経て、独立。アクティブ合同会社CEOに就任。マーケティング支援として、化粧品数社やアパレルブランドのドゥクラッセのCMOなどを兼務で歴任。現在は、青山商事にて「洋服の青山」のデジタル戦略などを推進する。
マーケターの藤原尚也氏が、2024年11月11日付けで北海道旭川市の独立リーグプロ野球チーム「旭川ビースターズ)」の経営に参画する。同チームの運営を担う新会社「ビースターズ合同会社」を設立し、同社代表/CEOに就任する。
新会社ビースターズは、藤原氏が代表を務めるアクティブ社が主要株主になる。アクティブ社は、マーケティングコンサル事業とスポーツマーケティング事業を展開しており、藤原氏はこれまで培ってきた経験を生かす考えだ。アクティブでのマーケティングコンサル業務を兼務しながら、北海道での球団運営に奔走することになる。
旭川ビースターズは北海道ベースボールリーグ(HBL)に所属する、2023年設立のプロ野球チーム。南米や欧州出身の外国人選手が多く在籍することで知られ、ウガンダ出身のカスンバ・デニス選手は大谷翔平選手にInstagramをフォローされたことでも話題になった。また、藤原氏の息子である拓斗氏も選手として在籍したことで、応援に通っていた藤原氏が運営団体からチーム経営について相談されたことをきっかけに、今回の新会社設立と代表就任に至った。
藤原氏は「ずっと好きだったスポーツの分野に得意のマーケティングで貢献したいと40代でアクティブを立ち上げましたが、『いつか自分の経験を生かして、プロ野球球団を経営したい』という夢に、想像よりも早い50歳で挑戦することになりました」と語り、既に運営体制の強化に向けた具体的な戦略プランを策定している。
多彩な新規事業を計画
独立リーグの野球チームの運営は観戦チケット収入やスポンサーの広告収入だけでは厳しく、旭川ビースターズもその例外ではない。藤原氏は「あくまで野球チームとして強くなりながら、地域特性を生かし、地域課題を解決しながら収益基盤強化を両輪で回したい」と語り、収益の多角化に向けた具体策を打ち出している。
まず、YouTube配信の強化でスポンサー収入の幅を広げ、ポテンシャルの高い外国人選手も積極的に集める方針だ。MLB選手も活用するデータ測定システム「ラプソード」を導入し、データを活用した育成強化に注力。IPBL(日本独立リーグ野球機構)への加盟やNPB(日本プロ野球)への選手輩出により認知度アップを図るほか、アカデミー育成システムの収益化を目指す。さらに、廃校の体育館を屋内練習場として活用する誘致計画や、夏でも涼しい気候を生かした「サマーリーグ」開催など、地域資源を活用した複数の新規事業を計画している。
さらに、自身の経験や人脈を生かしたマーケティングや技能習得の研修を実施し、選手のセカンドキャリアを支援する構想もある。地域企業とも連携しながら、引退後の選手が社会で活躍しやすい体制づくりに取り組む。自治体とも協力し、外国人選手らと子どもとの交流事業や、小中学校の部活動クラブ指導の委託事業、U-15や学童野球、女子野球の下部組織の運営事業、「ふるさと納税」を活用したファンクラブ事業なども見据えている。
藤原氏の熱意の根底には、日本のスポーツ教育への問題意識がある。かつて外資系企業のデジタルマーケティング責任者だった頃、頻繁に出張したロサンゼルスなどで目にした現地のスポーツ教育は、日本の一方的な指導法とは全く違うものだった。「日本では一握りの人材しかスポーツで世界に通用できていません。いまだに『根性論』的な指導がはびこる現状では、世界に通用する人材が育ちにくい」と藤原氏は指摘する。
アクティブ社としても沖縄を中心にスポーツアカデミー事業を展開し、データを活用した能力育成や、スポーツメンタルコーチングによる心技体の育成プログラムに取り組んできた。今回、北海道でチーム運営に挑むのは、日本の野球やスポーツのレベルを底上げし、海外と北海道を直接繋ぐことで、スポーツを通じて社会や地域経済に貢献できる人材を育てる新たな拠点をつくるためでもある。
「ますます忙しくなりますが、国内のスポーツ人口を増やし、誰もが夢を諦めないで成長できる環境づくりやサポートを、残りの人生をかけて実行し続けたいと思っています。一緒に手伝ってくれる仲間を募集しますので、是非、藤原までご連絡ください!旭川の素晴らしい自然や美味しいラーメンやジンギスカンも楽しめますよ(笑)」と語る藤原氏。マーケター出身の球団オーナーが、北の大地でどんな躍進を見せるか、目が離せない。
※藤原尚也氏がカウンシルメンバーを務める「リテールアジェンダ2024」は2024年11月11日-12日に東京・大手町三井ホールで開催。「ダイレクトアジェンダ」は2025年3月18日-20日に出島メッセ長崎(長崎市)で開催予定。