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SAKUSEN TOKYOが不確実性対策の新フレームワーク「6P elements」を提唱し、新サービスを発表

 

エラーの根源「アラインメント」にフォーカス


 戦略的PMOカンパニーとしてマーケティング最適化や新規事業開発、組織改革などのプロジェクト支援を手掛けるSAKUSEN TOKYO(代表取締役 堀昌之氏)は12月24日、プロジェクトで不可避な不確実性を低減するための新たなフレームワーク「Project Management 6P elements」(以下「6P elements」、いずれも特許出願中)を発表した。このフレームワークを活用したプロジェクト分析サービス「6P elements analytics」の提供も同日から開始した。

 VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代、あらゆるプロジェクトマネジメントで強い不確実性が含まれるケースが増えており、企業にとってその対策は切実な課題となっている。

 プロジェクトマネジメントはこれまで「Process」や「Planning」、「Performance」といった実行領域が中心課題とされる場合が多かったが、同社はこれらのエラーの根源的な原因は、人的資産やチームビルディングをはじめとする「アラインメント」領域にあると着目。「People」「Purpose」「Property」を実行領域と同等に重要視し、チーム力向上を軸とする新フレームワークは、プロジェクトを確実に成功させるためのPMOやリスクマネジメントにおいて注目を集めそうだ。

「6P elements」はプロジェクトの中核となる要素を6つの「P」に分解。それぞれの要素の問題点や長所を、徹底的なヒアリングに基づいて評価・可視化し、すべての領域で問題解決を実行しながら相互連携も促すことで、プロジェクト自体の不確実性を削減するという。
  
Project Management 6P elementsの概念図(画像提供:SAKUSEN TOKYO)

 新サービスは、①6Pごとにプロジェクトメンバーらへの徹底的なヒアリングを実施し問題点を把握、②6Pごとの不確実性や危険性などを評価・レポート、③6Pそれぞれの解決方法を示唆、④プロジェクトを最適化するワークフローを提案、という流れだ。

 SAKUSEN TOKYO 代表取締役 堀昌之氏によると、「6P elements」は同社が創業以来10年で手がけた約400にものぼるプロジェクトマネジメント実績から、エラーや不確実性の要因となる要素を抽出。マーケティングやブランディングのほか、組織改革やチームビルディングなど多様なプロジェクトに適用可能だといい、プロジェクト開始前はもちろん、進行中の問題解決や終了後の振り返りにも活用できる。

 堀氏は取材に「プロジェクトマネジメントは不確実性とインシデントとの戦いであり、その不確実性をどれだけ減らせるかがキーとなります。分業や兼業が普及した現在、人的資産を中心とするアラインメント領域の重要性が以前よりも増し、エラーの根源の大半がこの領域というケースが少なくありません。特にこの領域のエラー検出においてはヒアリングが高い効果を示すことが分かっており、『6P elements』によって認識されていない課題を可視化することが、プロジェクト成功の確度を向上させます」と、実効性に自信を示した。

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