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リカバリーウェアTENTIALが新規上場、マーケティングと商品開発力で成長加速【会見:代表取締役CEO 中西裕太郎氏】
2025/03/03
- 人事,
商品開発を含めたマーケティングに注力し、5年で黒字化
睡眠の質を向上させることを目的としたリカバリーウェア「BAKUNE」などのコンディショニングブランドを展開するTENTIAL(テンシャル)が2月28日、東京証券取引所グロース市場に新規上場した。それに伴い同社 代表取締役CEOの中西裕太郎氏が、急成長するリカバリー商品市場で、高い成長を実現してきた実績や今後の経営・マーケティング戦略について発表した。健康課題への意識が高まる中、TENTIALは独自の戦略で市場における存在感を強めている。2024年1月期の売上高は54億900万円で、営業利益は4億7300万円と大きく成長している。高価格帯の商品を軸に、強みであるマーケティング力を通じて競争優位性を確立し、設立から5年後の2023年には黒字化を達成した。
オンラインを中心に販売するD2Cモデルを採用し、プロモーションからECサイトの開発・運営、カスタマーサクセスまでを内製化し、収益性を最大化するバリューチェーンを構築。自社チャネルを中心に販路を構築し、データドリブンなマーケティングに取り組んできたことで高い粗利率を実現してきた。商品開発力については、健康課題を抱える消費者のニーズを捉え、リピート率の高い製品設計を行い、日常生活に寄り添う高機能な商品開発に取り組んでいる。既存顧客のリピート率が3割を超え、一度購入した顧客がギフトとして商品を購入することも成長を支えている。
今後の成長戦略については、国内市場でのブランド価値向上を目指し、国内の競合ブランドと同水準である認知率60%を目指す。また、中長期的にはグローバルブランドとして海外展開を視野に入れている。特に、高価格帯の機能性商品が受け入れられやすい市場への進出を計画しており、LTV(顧客生涯価値)向上を軸とした戦略を展開する見込みだ。顧客データの活用によるマーケティング強化や、海外市場でのブランド確立に向けた取り組みに注目が集まる。
