TOP PLAYER INTERVIEW #88
グリコが「健康」に全力投球、創業からの思いを伝える新プロジェクトで次のステージへ【江崎グリコ 三木依子氏】
グリコが健康に向き合う会社だという認識
――実際にイベントを実施してみて、成果や参加者からの声はいかがでしたか。
イベントの参加者は約1週間で400人ほどでした。予約制にしたところ、ヒーリングは申込開始から数日、アクティブレストは約1週間で完売になりました。「なんだか疲れているなぁ」と感じている人たちに来てもらいたいと考えて、平日や仕事の前後でも体験できる虎ノ門ヒルズを選び、毎日夜8時まで実施しました。実際に参加者は30~50代の会社員の男女がほとんどで、まさに狙い通りでした。
また、参加者への満足度アンケートでは、お金を払ってきていただいた有料サービスにもかかわらず、92.5%という高い満足度でした。さらに、「コースを受けた前後でコンディションの改善を実感してもらえましたか?」という質問に対して、約9割の人が「改善した」と回答されました。ドリンクや計測などさまざまな点での満足度も調査し、約80~90%の人が満足と回答されました。

実際に参加者からは、「グリコと聞くとお菓子のイメージが強いので、いまいち健康とリンクしなかったのですが、今回のイベントを体験してイメージが変わりました」「今回のイベントを通じてグリコさんがお菓子以外の取り組みに積極的であることが非常によくわかり、素敵だなと思いました」といった声をいただくなど、グリコに対してお菓子の会社から、健康に向き合う会社だと改めて認識していただけました。そうした定性的な面でも狙い通りの成果が得られたと感じています。
一方で、「今日から始められることはありますか?」という声もあり、せっかくイベントで変化を実感できたのだから、それを継続していくための何かを期待されているということも感じました。
「疲労」というテーマを、いずれ何らかのかたちで事業化したいと考えているので、「GOOD LIFE CIRCLE」というプロジェクトは、事業開発を進めるうえでのコンセプトテストやPoC(Proof of Concept:新しいアイデアや技術の実現可能性を確認するための検証プロセス)の役割の一部を担っているとも言えるかもしれません。確かな研究力と科学的根拠に基づいたソリューションをお客様に提供するという江崎グリコの自負とプライドを持って、研究開発が進めていきます。