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藤原義昭氏、へラルボニーのリテール戦略アドバイザーに就任【最速インタビュー】

 

へラルボニー 代表取締役 Co-CEO松田崇弥氏のコメント

 
松田 崇弥 氏
株式会社ヘラルボニー
代表取締役 Co-CEO

 1991年岩手県生まれ。東北芸術工科大学卒。オレンジ・アンド・パートナーズのプランナーを経て、双子の兄・文登とヘラルボニーを設立、クリエイティブ統括。第75回芸術選奨(芸術振興部門)文部科学大臣新人賞 受賞。

ー リテール戦略アドバイザーとして藤原さんを迎えられました。ともに達成を目指す、短期~中長期のミッションについて教えてください。


 短期的には、顧客視点を起点とした事業の強みの再定義・先鋭化を行い、中長期的には、戦略の立案にとどまらず、それを着実に実行し、PDCAが循環する仕組みづくりを通じて、持続可能な事業成長の基盤を構築していくことをミッションとしてお願いしています。

 こうしたミッションに対して、藤原さんがこれまでに培ってこられた、顧客視点と市場理解に基づく鋭い洞察力、そしてデジタルやマーケティング領域において、2社にわたり戦略立案から実行までを牽引し、圧倒的な事業成長を実現されてきたご経験が、私たちの事業において大きな力になっていただけると確信しています。

ー へラルボニーは、6月に開催されたカンヌライオンズ2025において受賞を果たすなど、今まさに、今後のさらなる成長に向けた動きを加速されているタイミングだと思います。改めて、へラルボニーの現在の状況やお持ちの課題についてお聞かせください。

 カンヌライオンズでの受賞をはじめ、国内外での評価をいただく機会が増えている一方で、現状のヘラルボニーは「ライセンスビジネス」や「ソーシャルインパクト企業」として認識されることが多く、ブランドとしての第一想起にはまだ課題があると感じています。

 私たちは今後、「HERALBONY」をより強いブランドとして社会に根づかせていくために、リテール事業を戦略的に拡大していきたいと考えており、まさにこれからがその立ち上げ期にあたります。

 その中で、ブランドの成長ドライバーを明確にし、スピード感をもって仕組みを構築していくために、藤原さんとご一緒できることは非常に心強く、今後の挑戦において大きな支えになると感じています。

ー なぜ新たにアドバイザーを迎えるのでしょうか。また、リテール戦略アドバイザーとして藤原さんを選ばれた理由や、期待することを教えてください。

 ヘラルボニーが今後リテール領域において本格的な成長を目指していくにあたり、外部の知見を取り入れながら、より高い解像度で戦略を構築・実行していくことが必要だと考え、新たにリテール戦略アドバイザーをお迎えすることにしました。

 藤原さんは、リテール事業における深い知見と実務経験をお持ちで、戦略の設計から具体的な実行・改善までを一貫して導かれてきた、非常に稀有な方です。当社にとってリテール事業は今後の成長の生命線であり、その領域において藤原さんから直接ご助言をいただけることは、私たちにとって大きな力になると感じています。

 また、藤原さんのお人柄にも深く共感しており、単なるアドバイザーとしてだけでなく、これからの事業成長を共に歩む信頼できるパートナーとして、ご一緒できることを大変ありがたく思っています。

ー 藤原さんとのパートナーシップを通じて実現したいことや、中長期的に目指したい企業像・ブランド像を教えてください。


 私たちは、ヘラルボニーを「世界的に認知されるブランドIP」として育てていくことを目指しています。そのためには、まず日本国内で圧倒的な認知と成果をあげ、ブランドとしての存在感と信頼を確立することが必要だと考えています。直近5年を飛躍の期間と位置づけ、成長を一気に加速させていきたいと考えています。

 将来的には、ブランドIPを軸にさまざまな事業を展開し、「ヘラルボニーが、障害のイメージを変えた」と世界中で語られるような、社会的にも文化的にも影響力のあるリーディングカンパニーとなることを目標としています。

 藤原さんとのパートナーシップは、そうしたビジョンの実現に向けた重要な一歩です。顧問としてのご支援はもちろん、日々の些細な相談にも丁寧に寄り添っていただいており、そのやり取りの中で、事業としてだけでなく私自身の人生としても豊かな時間が生まれていることに、心から感謝しています。

 また、藤原さんからのご紹介でビジネスをご一緒してくださっている方々の存在も、まだまだスタートアップである私たちにとっては非常にありがたいものです。人を紹介するというのは容易なことではなく、信頼の上に成り立つ行為だと思います。そのような形で出会いの輪を広げてくださっていることにも、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。いつも本当にありがとうございます。
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