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電通が新サービス「People PALLETE」開始、購買場所ごとに異なる購買者像をデータ統合で可視化

 

購買者像の把握・情報提供が可能に


 電通は8月28日、購買ログなどさまざまなデータを統合し、場所ごとの購買者像を可視化する新サービス「People PALLETE」(以下、ピープルパレット)の提供を開始した。

 同サービスは、小売企業やECサイト運営企業が生活者の許可を得て取得・保有する購買ログデータに、電通独自の大規模意識調査データ(約30業種15万人に対し年2回実施)から生成AIを用いて抽出した「ブランド・商品をどのような人が買ったか」という購買者の人物像情報を統合することで、特定の購買場所における特定商品の購買者像を可視化。小売企業やECサイト運営企業は、購買ログデータ上で購買者像を把握し、マーケティングに活用しやすい形で取引先企業に情報提供することが可能になるという。

 サービス開始の背景には、マーケティングDXが進む中、企業が保有する購買ログデータを活用しきれていない現状がある。同じ商品を買った人でも、購買場所がコンビニエンスストアかスーパーマーケットかオンラインかなどによって、購買者の特性は全く異なる可能性がある。しかし、購買ログデータは実績や履歴を示すだけで、その人の価値観や属性まで明らかにするのは難しい。また、購買ログデータを活用するには、別に生活者の意識調査を実施して統合する必要があるが、ハードルが高いのが実情だ。

(図表1)「People PALLETE」のイメージ図
出典:電通 プレスリリース

 電通によると、ブランド・商品ごとのピープルパレットにテレビなどの視聴ログデータも掛け合わせることで、購買者と相性のいいメディアやコンテンツの分析も可能になる。購買者の特性に合わせたメディアへの広告出稿や、店舗での陳列、販促活動といったコミュニケーション、商品開発への活用、顧客体験の向上が期待できるとしている。
 

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