CATCH THE RISING STAR #39
シャープの新スローガン策定に携わった若手マーケターが挑む再始動のブランディング
2026/04/16
シャープ再始動のスローガンを浸透・実践へ
―― スローガン策定のほかに、印象的な業務はありますか?
2023年に開催された「SHARP Tech-day(テックデイ)」の第1回の企画・運営に携わったことです。「Tech-Day」は、全社の技術を集約して対外的に発信する、シャープ初となる本格的な技術展示イベントです。いかに集客するか、どのような見せ方をするかなど、一から携われたことは大きな経験でした。本社だけでなく全事業部とつながり、旗振り役として動いたことで、主体性も身についたと感じています。
また、私は英語でのコミュニケーションに慣れているので、台湾出身の当時の上司と関係を築き、他の社員や現場との橋渡し役も果たせたのではないかと思っています。このようなイベントの企画を推進した経験もあって、コーポレートスローガン策定の際にも中心的なメンバーとして携わらせてもらえたのかもしれません。
―― Tech-Day企画・運営やスローガン策定といった重要な局面に深く関わってこられたのですね。ご自身の強みを、語学以外にどのように認識されていますか。
諦めの悪さかもしれません。先ほどお話ししたように、スローガン策定も最初は積極的に推進されたわけではありませんでした。社内に「タイミング的に今ではないのでは」という雰囲気が流れたこともありましたが、私は諦めが悪く、「どうしたら上層部に提案できるか」を考え、動き続けていました。Tech-Dayもそうですが、「自分が携わって完遂させることにはこだわりを持ってしがみつきたい」という意識を常に持っています。
――今後の目標を教えてください。
今申し上げたように、自分が携わったものは主体となって完遂したいです。まずは策定したコーポレートスローガン「ひとの願いの、半歩先。」が社内外に定着するよう、大事に育てます。宣言した以上は実行を伴わなければいけないので、スローガンと一致する製品やサービスなどのファクトを発信したり、対外向けのコミュニケーション戦略・施策を検討したりするフェーズです。グローバル向けのスローガンである「In step with your future.」の浸透も課題です。
また、企業としては今、従来の技術力と「目の付けどころ」、さらに鴻海精密工業グループからの資本が入ったことで生まれたスピード感を合わせて、成果を伴いながら信頼を回復していく大切な時期です。再始動の旗印である「ひとの願いの、半歩先。」を、業務で実践できているか、良いプレッシャーを自分自身にもかけていきたいと思います。
長期的には、スローガンが浸透することによって社員がもっと働きやすく、力を発揮できる環境づくりに貢献したいです。「シャープっていい会社だな」と、社員にも社外の方々にも思っていただける企業。それがブランド戦略のゴールだと考えています。
―― 最後に、仕事に生きる趣味などはありますか?
週末にジムに通い、1時間くらい走っている間に、その週に行った業務を頭の中で整理して、リセットして翌週に臨めるようにしています。
―― 本日はありがとうございました。
【上司の視点】グローバルなイメージ向上にも期待大
シャープ ブランド戦略本部 ブランド戦略推進部 部長
萬 正博 氏
萬 正博 氏
2年前、コーポレートブランド戦略の立案をミッションとする部門が新設された際に、グローバルでのブランディングを見据え、英語力に長けたメンバーとして選ばれたのが河内さんでした。
河内さんの強みは、「とにかくポジティブであること」、「やると決めた取り組みにぶれがないこと」、そして、「周りを巻き込み動かす行動力があること」です。私一人では、くじけしまっていたであろう新スローガンの開発も、河内さんがしっかりと伴走してくれたおかげで、なんとか目標期日に間に合う形で発表することができました。
現状はまず、国内でのブランドイメージ向上を最優先に取り組んでいますが、いずれグローバルにも本格的に注力することになります。河内さんへの期待値は、今後ますます高くなると思いますが、その期待を軽く超えてくれると信じています。
一般的に、私は河内さんの上司という立場ですが、気持ちとしては“同志”として、ともに当社のコーポレートブランド価値向上を実現していきたいと思います。
料理も趣味。平日にSNSなどで見て保存したレシピを、週末にじっくりと時間をかけて料理する。「半日くらい煮込んだりします」
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