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デロイト トーマツ調査で「生成AI活用スキル」が幹部採用条件に、面接時に実績の確認も

 

「AIスキル・経験」が幹部要件に


 デロイト トーマツ ヒューマンリソースは4月、国内企業における生成AIの活用状況と、それに関連する幹部採用の傾向を分析した調査「AI時代の判断と責任ー幹部採用の新基準」の結果を発表した。

 その結果、生成AIを業務で活用している国内企業の経営層や採用に携わる役職者・担当者(有効回答数1004人)のうち約8割が「幹部(※)採用基準に生成AI活用スキルが影響を及ぼす」と回答し、そのうちの96%が実務事例や理解度を確認していることが分かった。「確認していない」は3.8%にとどまり、生成AI活用のスキルと理解、さらには裏付けとなる経験・実績が幹部採用において「標準要件」となりつつある実態が浮かび上がった。

※本調査では「幹部」とは「部長・事業責任者などのマネージャークラスを中心とした、経営判断や事業運営に関わるポジション」と定義する。
 

AIが経営判断に関与


 まず「生成AIを活用した意思決定が、特に重要だと感じる場面」を問う質問では、「会議・ミーティングでの意思決定」が37.8%、「リスク・コンプライアンスに関する判断」が33.5%、「経営・事業戦略に関する意思決定」が33.1%と上位になった。生成AIの活用が日常業務にとどまらず、経営判断そのものへと広がっていることが伺える。


  

「AI頼み」に懸念も


「生成AIを活用した意思決定やマネジメントにおけるリスクやデメリット」という質問においては、「妥当性判断がつかず、誤情報を利用してしまう」が35.2%でトップに。2位、3位には意思決定時の責任所在やロジックが不明瞭になるデメリットが挙がり、「法令や倫理基準に反する生成AIからの提案を実行してしまう」が24.5%で4位になった。

 生成AIの活用が普及・深化する反面、提示される情報や提案を鵜呑みにした結果、重大なコンプライアンス違反やデメリットにつながる危機意識も広く共有されているようだ。
   

  

「AI活用で成果を出した実績」を確認


「幹部採用において、生成AIの活用スキルはどの程度影響しますか」という質問に対しては、「影響を及ぼす」と回答した割合は79.7%にのぼった。さらに、このうち採用面接の際にスキルを「確認していない」と答えたのはわずか3.8%となり、多くの企業で幹部採用時に、生成AIを活用した実務経験や理解度を確認していることが分かった。


   

 デロイト トーマツは「単なる知識の有無にとどまらず、実務で生成AIを活用し成果につなげた経験値が、幹部採用における重要な判断材料になりつつある傾向が見られる」と指摘。 驚異的なスピードで進化する生成AIが、もはや個別の業務効率化の域を超えて企業経営の中枢に影響を及ぼす存在となりつつある状況を踏まえ、「生成AI活用スキルとリスク管理能力は幹部人材に求められる『標準要件』に移行していくものと考えられる」と総括した。

※記事中の画像の出典はすべてデロイト トーマツのリリースから

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