CATCH THE RISING STAR #44
Uvanceなど富士通のWebサイトをサステナブルに刷新 若手マーケターが挑む改革最前線
2026/07/23
「全社最適」で価値を届けるマーケターへ
―― 国内グループ会社21社の公式Webサイトをスリム化するプロジェクトと並行して、富士通の公式Webサイトなどをサステナブルなものにする業務も行われたと聞きました。どんな業務だったのですか。
富士通の公式Webサイトにパーパスの考え方を取り入れて、トップページや富士通の事業モデル「Uvance」などのページを刷新する業務です。Webサイトの利用や運用には大量の電力が使われており、CO2排出につながっています。そこで富士通の公式Webサイトにおいて、Webサイトの利用や運用に伴うCO2排出量を削減しながら、同時にユーザー体験も向上させる取り組みを行いました。この取り組みを富士通では「サステナブルWebサイト」と呼んでいます。海外では実践している企業がありますが、国内ではまだ珍しい取り組みだと思います。
一口にCO2排出量削減と言ってもいろいろな方向性がありますが、富士通の公式Webサイトでは「Open」「Honest」「Clean」「Efficient」「Resilient」「Regenerative」という6つの原則をベースにサイト設計を行っています。
「Open」はWCAGのアクセシビリティ基準に準拠し、誰でも利用可能であること。「Honest」は誤解を与えないサイト設計を行うこと。「Clean」は再生可能エネルギーを利用したサーバーを活用すること。「Efficient」はコードや画像を最適化し、最小限の電力消費で効率的に運営すること。「Resilient」は障害やトラブル発生時でも安定して利用できる強靭な基盤を整備すること。最後に「Regenerative」は社会や環境をより良い方向へ導く情報発信を重視することです。そうした複数の観点から、サイト全体を設計していきました。
――難しかった点はありますか。
ユーザー体験とのバランスですね。CO2排出量削減だけを考えるならば、画像を減らすことである程度解決できます。しかし画像を減らしすぎると情報量が減り、ユーザーの理解コストが高まることで、結果としてユーザー体験が損なわれてしまいます。「どこまで削減するか」「どこで体験を優先するか」のバランスを取るのは難しい判断でした。
また、サイトオーナーに「サステナブルWebサイト」の意義を理解してもらうのも、簡単ではありません。単に「サステナブルだから良い」ではなく、ユーザーにとっても価値があることを丁寧に説明する必要がありました。
――現在、そして今後の目標について教えてください。
短期的な目標は、富士通の価値をお客さまや社会に正しく伝えられる仕組みを、デジタル上で実現することです。Webサイトを通じて、富士通が何を目指しているのか、どんな価値を提供しようとしているのかを、分かりやすく伝えていきたいと考えています。
中長期的には、グローバルなマーケターとしてさらに活躍したいです。富士通は日本では高い認知がありますが、海外ではまだ伸びしろがあります。富士通の認知を「社会課題を世界的に解決するテクノロジーカンパニー」へと変えていきたい。そのためにマーケティングの力で世界に向けて価値を発信していきたいと思っています。
――視野を広げるために、意識して取り組んでいることはありますか。
もともと好奇心が強いタイプで、マーケティング以外の業務にも興味を持っています。マーケティング部門だけが考えた「個別最適」の施策ではなく、「全社最適」の視点で施策を考えられるようになりたいと思っています。
そのための一環として、プライベートで中小企業診断士の取得を目指して勉強しています。経営や財務、情報システムなどについて幅広く知識を得ることで、会社全体がどう動いているのか知ることができると考えています。また以前は「Assign Me」という社内の他部門の業務に参画できる制度を使って、商談支援業務にも参加していました。お客さまの業界やマテリアリティ、課題、意思決定者を徹底的に分析して、最適化された施策を営業の方と共に検討し、案件創出や受注を目指す企画にも関わりました。マーケティング部門だけに閉じていると、つい机上の空論のようになってしまう部分もあるので、営業部門と密に連携し、現場の肌感や課題感を知ることができたのは大きな経験になりました。
―― 本日はありがとうございました。
【上司の視点】ブランドのデジタルプレゼンス強化に貢献を期待
富士通 CEO室 コミュニケーション戦略統括部 Manager
Roesler Jakob 氏
Roesler Jakob 氏
「Fujitsu Way」の価値観である「挑戦」「信頼」「共感」を指針として、福本さんは常に高い目標を設定し達成するとともに、優れた適応力を発揮し、ベストプラクティスを通じた継続的な改善に尽力しています。また明確なオーナーシップと責任感を持ち、確立されたガバナンス体制の中で効果的に協働し、ビジネスおよびステークホルダーのニーズを深く理解しています。
デジタルエクスペリエンスチームの一員として、福本さんは確立されたユーザー体験の原則と当社のWebサイトにおけるカスタマージャーニー設計に基づき、BtoB市場における富士通のブランド信頼性向上に向けて、一貫したメッセージ構築を支援しています。
ビジネスへの貢献とWebサイト訪問者への付加価値創出に焦点を当てた戦略的思考に加え、高い柔軟性と優れたマルチタスク能力をもって突発的な課題に対処する能力も兼ね備えており、チームにとってかけがえのない存在です。 福本さんと共に仕事ができることを大変嬉しく思っており、彼がさらに成長し、当社のブランドのデジタルプレゼンス強化において、より大きな影響力を発揮していくことを楽しみにしています。
(原文英語)
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