アジェンダノート編集部より、新年のご挨拶

マーケターの存在価値がさらに問われる年になる【アジェンダノート編集部】

マーケターの転職は、2019年も続く

 2018年5月9日、国内最大級のマーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ2018」初日に、この「アジェンダノート」は生まれました。マーケターの方々の多大なご支援のお陰で、皆さまに役立つメディアに少しずつ成長してきました。

 昨年は、日本を代表する多くのマーケターが転職しました。アジェンダノートでも、ポケモンGOで知られるナイアンティックに移った足立光さん(元日本マクドナルドCMO)、イトーヨーカ堂に移った富永朋信さん(元ドミノ・ピザ ジャパンCMO)のインタビューを掲載しました。その他にも、著名なマーケターの独立もありました。

 「プロ経営者」と同じように、マーケターのプロ化が進んでいるのは間違いありません。それは一重に、企業経営においてマーケティングの重要性が理解され始めていることを意味するでしょう。デフレが続く日本経済、人口減少、コモディティ化などの課題に向き合い、市場を創出して顧客に価値を生み出すマーケターの力が求められているのだと感じます。

 また、社会の副業解禁の流れに呼応するように、デジタル領域に強みを持つマーケターが転職と同時に副業を開始しています。そうした柔軟な職場を提供できる企業に、優秀なマーケターが集う流れは、2019年も加速すると思います。
 

デジタル人材がマーケティング全体を見ていく

 企業がデジタルシフトを進める一方で、マーケターの「マーケティングの原理原則を学びたい」というニーズが高まっていると感じています。

 ブランドとは何か、競合も含めて市場をどう分析するのか、そうしたフレームワークを学んで、自社に取り入れることでマーケティングの再現性を高めたいと考えています。実際、当社が運営している「伊東塾」(講師:伊東正明氏)でも、大手メーカーのブランドマネージャーやプラットフォーマー、メディアでマーケティングを担当している人が多く受講しています。

 

 そうした中で注目しているのが、デジタル領域に強みを持つマーケターが、コミュニケーション全体を統括する動きが出ていることです。1月に開催される「ダイレクトアジェンダ(詳細はこちら )」に向けて開催した座談会では、もともとECサイトはじめダイレクトマーケティング領域に強みを持つマーケター3人が、リアル店舗を含むマーケティング全体を見始めているという話が出ました。

 これは、顧客接点におけるデジタルの重要性がさらに高まったという文脈のみならず、デジタルの成果を数値化するという考え方や、数多く施策を回して改善を繰り返してラーニングしていくという特徴によって成果につなげていることが背景としてありました。

 デジタル人材が実践や研修など、さまざまな場を通じて「マーケティングの原理原則」を学び、ハイブリッドな人材としてマーケティング全体を統括していく動きが、より一層進んでいくのではないでしょうか。

 さて、アジェンダノートでは、今後も「日本のマーケターを応援する」を掲げて、マーケターの方に役立つ記事を発信し続けていきます。また、顧客にとって価値をつくり、市場を創出するマーケティングという仕事は、企業の経営そのものだと言えます。経済活動におけるマーケティングという機能の重要性も発信していく所存です。

 2019年も皆さまにとって素晴らしい年となることを祈念しています。
 

アジェンダノート 編集部 一同

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