マーケターキャリア協会 特別座談会 #02
営業パーソンをマーケターと呼ぶことはできるのか【鈴木健、富永朋信、中村全信、中野博文 座談会】
オープンな環境で、さまざまな組織や人を巻き込んでいく
中野 MCAを設立されて2カ月が経ちます。現在、実感している成果は、ありますか。
中村 一番良かったのは、「設立してくれて、ありがとう」と言ってくれるマーケターがたくさんいたことですね。みなさん自分たちのポジションや報酬など、何かしら思い通りにいっていないことがあって、その課題に対して一歩踏み出したことに喜んでくれている人がいると分かったことが大きな収穫だと思っています。中には、事務局のお手伝いがしたい、どんな形でもいいのでとにかく協力したい、と名乗りを上げてくださったマーケターもたくさんいらっしゃいました。本当に嬉しい限りです。
富永 個人的にも、MCA設立をきっかけに講演依頼をいただきました。その内容は、今までのようにコミュニケーションデザインやブランドといったテーマではなくて、マーケターとして仕事をするとはどういうことなのか、というキャリアに関するものです。
鈴木 講演などで発信していくことも大切ですよね。私も登壇する機会が多いので、特に学生にもマーケティングという仕事について分かりやすく伝えて、マーケターになろうという人を増やす取り組みができればと思っています。
マーケティングと言うと、商学部や経済学部の出身者だけの仕事のように思われていますが、人間の気持ちを理解することが大切なので、人文系の学部の人も向いていたりすることもあるはずです。
中村 今後もMCAの活動をぜひウォッチしていただきたいですし、何よりビジョンに賛同いただける方は、ぜひ会員になっていただきたいです。6月中旬には、会員向けにメンターシッププログラムを軸とした、MCA 3大プロジェクトの発表を行う予定です。また、会員が今後キャリアを構築して活躍していく姿も、継続して発信していきたいと思っています。
私が事務局を担当しているのですが、本当にわずかな人間でしか動いていません。なので、この輪の中に入っていただき、プロジェクトを企画・運営していただける方がいれば、大歓迎します。オープンな環境でいろんな組織や人を巻き込んでいきたいですね。
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