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マーケターキャリア協会、著名マーケターがキャリア相談にのるメンターシッププログラムを開始

キャリア構築を支援する、3大プロジェクト


 マーケターのキャリア構築の支援活動などを行うマーケターキャリア協会は13日、活動内容を紹介する発表会を都内で開催した。



 著名マーケターがメンターとなり、6カ月間にわたって月1回90分間、キャリアについて相談にのる「MCAメンターシッププログラム」、会員同士でネットワーキングを深める場をつくる「MCA Meet UP」、同協会の理事による月1回のワークショップ形式のキャリア育成講座「MCA道場」の3つのプログラムになる。

 発表会では、「MCAメンターシッププログラム」のメンターを務める10人のマーケターが登壇し、それぞれのキャリアの転機、メンターとして提供できることなどについて語った。
 

メンター10人が語る「メンターとして提供できること」



 
  • 井上大輔(ヤフー マーケティングソリューションズ統括本部 マーケティング本部⻑)

    「新約聖書 ルカによる福音書の中の『エマオの旅人』という話が好き。男性が2人で旅をしていると、途中から1人加わって3人になる。そして別れる時に、その加わった人がイエス・キリストだとわかるという話。イエス・キリストがことさら自分をイエスだと言わなかったように、メンターも一緒に歩く存在だと思っている。肩をならべて歩くようなメンターになりたい 」
     
  • 遠藤克之輔(フェラーリジャパン マーケティングディレクター)

    「大きく3つある。1つ目は、マーケターは、自分のプロダクトとサービスを愛することが大事だと思っている。ブランドをどれだけ熱く語ることができるのか、そういった話をしたい。2つ目は、CRMとデジタルについて。お客さまとどうコミュニケーションし、価値提供していくのか。3つ目は、キャリアをどう切り拓くのか。転職について、そのための勉強など話ができると思っている」
     
  • 尾澤恭子(マーケティング&デジタルコンサルタント)

    「日本と米国、事業主と広告会社、雇用主側と雇用される側、いろんな立場でマーケティングを経験してきた。私の経験の中から、皆さんが持っていない視点や気づきをお伝えできると思っている」
     
  • 上代晃久(日本マイクロソフト コンシューマー・デバイス・セールス事業部 デジタルリード)

    「デジタルマーケターとして今度どのように歩むべきか、デジタルマーケティングに携わるものとして価値提供できると思う。国内企業から外資系企業に転職したいという人もいると思う。それぞれの企業の良さを、その人の価値観に合わせてお伝えできる」
     
  • 菅 恭一(ベストインクラスプロデューサーズ 代表取締役社長)

    「支援会社のメンティーと向き合うことが多くなると思う。クライアントにどういうマインドセットで向き合うべきか、スキルセットを得るべきか、どういう機会を掴みにいくべきか、お話しできればと思っている」
     
  • 吉柳さおり(ベクトルグループ 取締役副社⻑ プラチナム代表取締役)

    「ベクトルグループの成長と、私のマーケターとしての成長が重なっていた。その中で得た視点を提供したい。もうひとつは、PRからマーケター、事業コンサルティングと事業を広げていく中で、社員の悩みを聞いていた。そうした経験からキャリアについてアドバイスできればと思っている」
     
  • 中村大亮(Supership マーケティングエバンジェリスト)

    「サプライヤー側とブランド側の両方を経験してきた。理想のマーケターになるためには、ブランド側がいいのか、サプライヤー側がいいのか、そういった曖昧な質問にも答えらえる。ライオンでの経験からブランドマーケティングについても話ができる。また、自分も悩んでいるので、私の悩みをシェアすることで一緒に成長できると思う」
     
  • 藤原尚也(アクティブ CEO)

    「パーソナルジムを都内に3店舗運営しているので、腹筋を割りたい男性、ヒップアップしてダイエットしたい女性を2カ月で理想の体にします(笑)。私自身は、エンターテインメントからテレビ、店舗、化粧品はじめ様々な業界を経験してきたので、お客さんを獲得するためのストーリーづくりのアドバイスができる。また、自分の子どもが20歳になって、子育てに自信ありなので、悩んでいれば相談してほしい」
     
  • 谷津かおり(BBDO JAPAN Head of Planning)

    「女性マーケターが今後、増えていくと思う。キャリアやライフスタイルの転機は、自分から取りに行くこともあるし、否応なしにやってくることもある。マーケティングという仕事は、どんなこともポジティブに変換できると思う。それをお手伝いしたい」
     
  • 渡邉英右(Mizkan Holdings 執行役員CDO 兼 デジタル戦略本部⻑ )

    「私自身がいばらの道を歩んできた。いろんな会社で働いたので、幅広い視点でアドバイスができる。キャリアはロジカルなサイエンスであるが、ハートも大事。お金が欲しい、女の子にモテたい、朝起きれない、そのあたりも重要なのでお話ししたい」

 メンティーの募集は6月27日に協会のホームページで開始し、8月下旬からメンタリングを開始する予定。担当するメンターは、メンター本人と事務局で選考。一人のメンターが担当するメンティーは、最大3人となる。メンティーは、参加費として6万円を支払う。

 マーケターキャリア協会は、2019年3月1日に「マーケターの価値を明らかにする。」をビジョンとして設立。現在(6月12日時点)の会員数は、526人。主に事業会社や広告会社のマーケターなどが登録している。

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