米国・空軍ROTCから電通に行き着いた、クリエイターのキャリア論 #01

「キャリアは計画された偶然」米国・空軍ROTC生が電通でクリエーターになるまで

キャリアの構築は、情報社会の次の時代へ


 これまでの人類の歴史を見ると、狩猟社会(Society1.0)に始まり、農耕社会(Society2.0)、工業社会(Society3.0)、そしてITの登場で瞬時に情報共有が可能な情報社会(Society4.0)となった。

 これからはSociety5.0のようなIoTで仮想空間と現実空間を連携し、モノや情報、ヒトが一つに繋がる時代が、AIなどの活用により訪れる。

 ビジネスの境界線もどんどん曖昧になってくる。その中で一番重要なことは、どの領域のどこに価値を見出すかだと考えている。それがビジネスパーソンとしての価値にも繋がるということだ。

 だから私はその価値を見出すアイデアである「クリエーティビティ」とそれを利益化していける「事業開発」を自身のキャリア形成として取り入れている。もちろんこの2つの追及には「計画された偶発性」での5つの要素が不可欠なのは言うまでもない。

 職業軍人育成部隊という全く違う国の違う領域にいた自分が、今日のキャリアに至るまで、いろいろな経験や時代の変化があったと思うが、ただひとつ一貫して言えることは、「成長産業と計画された偶発性という機会を模索し続けた結果」だと言える。

 そして今、私が辿り着いた広告業界は変化期に直面している。

 今まで積んできたテクノロジーの経験で、「次世代の広告業」という未知なる領域を新しい世界に持っていけるか。だからこそ、毎日の仕事がすごく刺激的で、もがき楽しみながら、活動出来ているのだと思う。

※後編「切り株理論/Stump-Buzz Model」に続く
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