マーケターズ・ロード 紺野俊介 #02

新卒で入社した会社を1年で辞めた理由と、創業者・高山雅行との出会い【前・アイレップ社長 紺野俊介】

使いまわしの履歴書で応募、創業者・高山雅行氏との出会い

 エンジニアとして顧客をサポートするなかで、新人ながら自分なりに考えて実行しなければならないことがたくさんありました。そんなときにはどうするか。Googleで検索して調べるのです。

 「プロのくせにネットで調べるなんて!」と言われかねませんが、実際かなり助けられたのです。というのも、そこには同じような課題に直面した世界中のエンジニアが解決策を議論し合うFAQサイトがありました。Googleという検索エンジンに助けられたという体験が、私のキャリアに影響を与えました。

 Googleは当時、エンジニアしか募集しておらず、自分の経験とスキルで入社できるイメージは持てませんでした。そんな折、Googleが広告商品「 Google AdWords」をスタートしたことを知り、これを日本で販売する企業がよさそうだと思ったのです。

 アイレップに出会ったのは、全くの偶然です。人材紹介会社も使わず、それこそGoogleで「第2新卒 インターネット広告」などと検索して見つけました(笑)。



 当時のアイレップは、社員数15人ほどのベンチャー企業。

 Webサイトには、仲間を募集している旨と、現在の「アイレップウェイ」(編集部注:アイレップの行動指針・価値規範。志第一主義、当事者意識を持つ、お客様側に立つ など)に近い言葉の記載がありました。

 それで、失礼な話ですが、他社に送ろうとしていた履歴書を添付して、お問い合わせ先アドレスに送信しました。すると、数分で返信があったのです。しかも、代表取締役の高山さんからです。

 とりあえず会おうという話になり、オフィスを訪ねると、一次面接の担当者も高山さんでした。これが、アイレップ創業者である高山雅行との出会いです。

 生意気ながら、面接では当時の自分が思い描いていたことを率直に話しました。会社を成長させ、スケール感をもって事業を展開したい、正しいことをしたら正しく評価してほしい、と。

 その後、取締役との面接と、再び高山との最終面談を経て、晴れて入社が決まりました。実は正直なところ、まだ社会人2年目なので、やり直しはきくのでまた転職すればいい――そんな軽い気持ちもありました。
 

大学に8年在籍、ヤフーからも内定もらう

 ちなみに、大学には8年間在籍しました。

 飲食店や土木・建設のアルバイトやバーテンダーをしたり、友人と夜の街で遊び回ったりで、ギリギリ卒業できたんです(笑)。実は8年生のときに、EDSジャパンのほかにヤフーからも内定をいただきました。

 ヤフーの文系採用1期生にあたり、当時はまだ表参道にあったオフィスで、井上さん(前社長の故・井上雅博氏)、有馬(誠)さん、喜多埜(裕明)さん3人と最終面接したことを覚えています。最終的には、EDSジャパンを選んだのですが、ヤフーとはアイレップ時代に仕事で接点を持つことができました。

 入社先としては選ばなかったものの、その後、長い時間をともにすることになったヤフーとは、結果的にご縁があったのだと思っています。
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入社直後に武器になったのは、IT知識と体系化するノウハウ【前・アイレップ社長 紺野俊介】
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