「マーケティング」という大海を、航海するための羅針盤 #03

大ヒット オーディション番組「Nizi Project」を、ビジネスパーソンにオススメする3つの理由

 

Nizi Projectをオススメする3つの理由


 熱く語るトーンになっていますが、私もハマったのはオーディションが佳境に入ったタイミングでした(笑)。「Nizi Project」自体は初期から知っており、Twitterでも高頻度でトレンドに入っているなと横目に見ていましたが、知人から激推しされて見てみたら何回も泣けるほど良かったです。

 しかし、ここで普通に私のいち視聴者としての感想を書いても、連載として成立しないので、真面目にビジネスモードに戻りますと、次の3つがビジネス観点で勉強になります。
 
  1. 機会が訪れたときに、準備ができている人がチャンスを自分のものにできる
  2. ゴール設定の基準をどこに置くかによって結果が変わる
  3. プロデューサーJ.Y.Park氏の「愛のある名言」

 あくまでも個人的な視点になるため、特定の個人への賛否の話ではございません。また、本件はネタバレも含んでいるので、これから「Nizi Project」を見られる方は、ご注意頂ければと思います。ひとつずつ解説していきます。
 

1.    機会が訪れた時に、準備ができている人がチャンスを自分のものにできる


 「Nizi Project」には、山口真子さんというメンバーがいます。彼女のスゴさが垣間見えるのは、オーディション初期の東京合宿のダンステストのシーンです。ご本人の素晴らしい才能はもちろん、才能に甘んじることなく努力の塊みたいな方であることが分かります。

 ダンステストを見終わった、プロデューサーのJ.Y.Park氏が次のような言葉を彼女に伝えます。

 「一つひとつの動作をしっかり踊ろうと、どれだけ練習したかが感じられました」
 「歌手になる準備ができています」

 彼女のダンスからは、結果を出すために、ものすごい量の練習が必要だと理解しており、妥協せずに黙々とやることが普通で、オーディションという特別な機会が訪れるまで、念入りに準備していたことが見受けられましたのです。
 
「Nizi Project」練習生。 ©Sony Music Entertainment (Japan) Inc./JYP Entertainment. 

 仮にここに少しでも妥協が入ると、「だいたい、このレベルまで出来たからいいかな?」「まぁ、本番は何とかなるでしょ」みたいな心の葛藤が出てきますが、彼女の姿勢からは、そんな様子がみじんも感じられません。これは、ひとえに私が冒頭に書いた、彼女が「普通のレベルが高い人」であることが感じられる場面です。

 ビジネスで言うと、皆さんの周りにも次のような人はいないでしょうか?
 
  • 毎朝遅刻せず、人より2時間早く始動している人
  • 議事録係ではないが、全ての議事録が頭に入っており、場面を問わず自分の意見が言える人
  • 自分の仕事ではないが、落ちているボール(タスク)を拾って処理している人
  • リモートワークで、家での娯楽に負けずに集中して成果を出せる人

 多分、この人は周りから見ると大変そうなのですが、本人に聞くとあっけらかんとしている、ということが多い気がします。この「普通のレベル」が高いかどうか、結果を出すために自分自身に誠実であるかどうかは、とても大切です。プロデューサーのJ.Y.Park氏は「誠実」について次のように表現しています。

 「誠実は自分との戦いです。毎日するべきことをすることです。自分自身に鞭を打って、歌の練習、ダンスの練習、語学勉強などをずっとしていたら、それが積み重なって、君たちの夢を叶えてくれます」

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