"Go Funny" 迷ったら面白い方を選ぶ、外資経営者のキャリア論 #03

社長経験者が明かす、外資系企業の報酬とリストラの関係

 

給与水準の高さと、リストラの相関関係は?


 特に営業系は、かなり高い報酬が得られることから、外資系企業で働く方がいいように見えます。しかし当然、国内企業の2倍になるような報酬を享受するには、それなりに厳しい競争環境に身を置くことになります。

 実際、私自身が外資系企業で働く中で、バックオフィスのスタッフから「どうして営業はあんなに高い給与をもらえるんですか? 不公平ではないですか?」といった不満をたびたび聞きました。

 そうしたときは、「営業は数字が達成できないと、給与がOTEの半分になってしまうケースもあり、最悪はリストラされるリスクもある」と答えていました。高い報酬と雇用の安定性というトレードオフがしっかり成立しています。


 

リストラのリスクは、どの程度あるのか?


 では、リストラのリスクはどの程度あるのでしょうか。それは、その会社の規模や日本型経営がどの程度、浸透しているかによって変わります。会社の規模が小さく、日本に進出して間もないケースは、リストラのリスクはかなり高いと覚悟した方が良いでしょう。

 私が経験した最も極端なケースは、日本進出から1年未満の会社の代表を務めていたとき、いきなり親会社から「人員を60%カットせよ」という命令を受けたことがあります。結局、私はその命令に従わず、誰もクビにせず切り抜けることができました(詳しくは、私のブログ「キミは何故会社を辞めたのか?#5『アウトレイジA社編』」をご覧ください)。

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