会食の多い広告業界、翌日に引きずらない飲み会こなし術【パーソナルトレーナー 藤原豪】
2018/07/05
準備と食材の質が大事になる
私のパーソナルジムの会員で、最も多いのが広告業界の方たちです。その方たちが、一番気にされていることは、会食が多くて「ボディーメイク」に集中できない点です。夜遅くまで働いて、その後に会食。気付けばお酒も飲んで食べて12時を過ぎる……という話をよく聞きます。
夜は人間の代謝能力が極端に下がるため、食べた物は消化されにくく、朝に「どんより感」が残ってしまいます。寝ている間は、6~7時間睡眠で約300カロリーを消費できるのに、夜食べた物が消費されないうえ、さらに肝臓はじめ内臓に負担をかけてしまいます。
そうならないために、私が考える会食の注意点は「準備」と「食材の質」です。まず「準備」。お酒が体内に入ると、まずアルコールを消化しようと器官が働き始めます。そのため、一緒に食べた物の消化が後回しにされてしまい、脂肪として蓄積されやすくなります(朝のどんより感の原因は、ほぼこれです)。
アルコールを早く消化するためには、水や炭酸水などを、お酒を飲んでいる最中や前後にしっかりと摂ることで、尿や便から老廃物を出していくことができます。
悪影響を避けることを意識
2つ目の「食材の質」は、脂っぽいものを避けることと、アルコールを分解しやすい食材を選ぶこと。はまぐり、しじみ、タコ、イカ、貝類など、ヘルシーかつタンパク質が多いものを中心に選ぶことで、血糖値が上昇しにくくなります。
さらにビタミンB1・B3が多く含まれる枝豆を摂ることで、アルコールが分解しやすくなります。体内を水分で循環させる「準備」と、胃に影響を与えづらい「食材の質」を意識するだけで、朝の目覚めが変わります。
どうしてもコース料理で脂の多い食材を避けられない場合は、会食前にスクワットやウォーキングを行うことで、悪影響なものを受け付けづらくなります。