Droga5 Tokyo #02

Droga5 CCO 浅井雅也氏「本質」を見極めてブランド変革を起こす

 

武器は整理整頓と野望リスト

――企業が一貫性を持ったブランド体験の提供を検討する際に、まず何から取り組めばいいか、ぜひアドバイスをお願いします。

 日本含めてアジア諸国はWHATとHOWの思考が強く、アイデアを考える前に実際のプログラムやキャンペーンに意識が向かいがちです。

しかし、大事なのは、「それはなぜか」というコアな部分です。自分でもアイデア出しのときには、「なんでなんだろう」という自問自答を繰り返します。

それは椅子のデザインや素材ひとつ取ってもそうで、自分のブランドの現状を俯瞰して自問自答し、他ではダメなのかと試して、正しいことを明確にしていくプロセスです。

「椅子の足はその形でいいのか?」という問いに対して理由をすぐ答えられるなら問題ないし、「なんとなく」という回答なら改善の余地はあります。課題に対して問い続け、社内できちんと言語化し、シェアできるようにすべきです。

――浅井さんは具体的にどのように実践されていますか。

 以前、パラ卓球のリブランディングを依頼されたことがありました。ブランドを徹底的に見直す時や、いままで誰も見たことのないものを作ろうとした時に、急に難しさを感じて、思考が止まってしまったりします。その壁を突破するために私が作っているのが、「野望リスト」です。

「野望リスト」は、やりたいことを想像し書き出し、仲間に共有するためのリストです。パラ卓球のリブランディングのプロジェクトをはじめる際、このようなリストを作成しました。
 
パラスポーツリブランディング時の「野望リスト」

 「野望」を言語化するという作業に大きな意味があります。もやもやした気持ちを言語化していくことで、アクションに移しやすくなるんです。それはお金をかけず、日常的にできることで、考え続けるよいトレーニングになります。

そうすると、だんだん脳の処理能力が高まっていきます。それが難しかったら、ぜひDroga5にご相談ください(笑)。

世界最高レベルのクリエイティブをつくるというミッションを達成するために、優秀なスタッフと一緒に取り組んでいきます。Droga5 Tokyoの今後に期待してください。
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