自由の毒味 #02
話題のコワーキングスペース「WeWork」に入居したら、何が起きたのか【サインコサイン 加来幸樹】
ハードが強める縦のコミュニティ
さらに、ハード面でも大きなメリットがあります。WeWorkは、2015年に建築事務所Caseを買収し、同社が持つBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)技術をベースにした設計・施工ノウハウを取り入れ、データを活用したオフィスデザインを展開しています。
また、共用で使用できるコミュニティスペースは、いずれの拠点もクリエイティブな発想を掻き立てる空間デザインで、リラックスできるスペースも充実しています。
毎日24時間電気が灯り、音楽も常に流れていて、いつでも快適に利用できます。そして、様々なニーズに合わせた会議室やイベントスペース、キッチンスペースなども完備されています。
これら全てのサービスが基本的には月額利用料にインクルードされている(※一部クレジット制なども有り)ため、追加のコストを気にすることなく、立地・品質ともに優れた環境で様々なイベントやワークショップ、交流会などを積極的に開催することができます。
サインコサインではチームコミュニティメンバーを集めてのミートアップも定期的に開催しており、定常的なコミュニケーション活性化や新規メンバー集めに役立っています。
また、他企業ともコラボレーションしたイベントもすでにいくつか主催しています。イベントの内容は、働き方改革に伴う副業の方法や、これからのキャリア形成のためのコミュニティづくりに関するものなどです。これらは、短期的にはビジネスに直結せずとも、中長期的にサインコサインの価値観を世の中に伝えていくことで、PR効果を狙って開催しています。
このように、立ち上げ初期から自社コミュニティ強化を目的としたアクションを増やしていけるのは、WeWorkで優れたハードが使いやすく提供されているからだと実感しています。