変革のカギを握るCxOの挑戦 #08

2030年のデジタル戦略をたった半年で描いた日揮ホールディングスの推進力とは?

 

住民票は日揮グループでなくてもよい


石戸 リテンションへの取り組みやアルムナイネットワークのような、退職者に対するサポートもあると聞きました。

花田 はい。日揮グループは、やはり人財が命ですので、辞めた人とも会社として繋がりをつくっていきたいと思い、4年前から創立記念日である毎年10月25日に、辞めた人が年に一度戻ってくる「JGC•ECHO•Day」という取り組みを続けています。

これは辞めた人も含めた懇親会のような場で、我々は主催ではなくサポートする協賛のような立場として、毎回同じ場所で開催するようにしています。本年度、「アルムナイアワード2022」の奨励賞を受賞しました。

石戸 素晴らしい取り組みですね。会社によっては辞めた人に対して冷たい姿勢の会社もあると聞きますが、御社は退職者に対しての繫がりを大切にされていらっしゃるのですね。リクルートさんは卒業生とのつながり方、出戻りなど良い話をよく聞きます。

花田 そうなんですよ。リクルートさんも素晴らしいと思います。私が実現したいのは、もっと能動的に開かれた社会であって社外との他流試合です。戸籍は日揮グループで、住民票がいろんなところに置いてもよい。私のように戸籍を日揮グループに置きながら、住民票をトヨタや新会社に移したっていいんです。なんとかプラットフォームのような仕組みをつくることができたらと思っていますね。

※第3回「パーパスの実現と変革に必要なリーダーシップとは?日揮ホールディングス CHRO兼CDOの花田琢也氏が語る」に続く
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