変革のカギを握るCxOの挑戦 #15

創業25年のZOZO、なぜ若手メンバーが活躍し続ける職場を実現できるのか【取締役兼COO 廣瀬文慎氏】

 

ユーザーに近い年齢層の若手に思いきり任せる


石戸 ZOZOには創業社長である前澤友作さんがいましたが、その中で重要なポジションとして意識していたことはありますか。
  
小林製薬 執行役員 CDO
石戸 亮 氏

廣瀬 ときには、反論もしましたし、前澤さんもそういった関係性を認めてくれていました。管理部門に長くいたこともあり、前澤さんとは非常にいい距離感で、お互いの信頼関係のもと、自由に仕事に取り組ませてもらっていました。

石戸 そうなんですね。ZOZOは新しいことにも、いろいろと挑戦しているイメージです。一方で、組織も大きくなればなるほど、文化や考え方を変えていかなければならないところがあると思いますが、今のフェーズにおいてそういった部分はありますか。

廣瀬 若いメンバーが力を発揮できるようにしていかなければならないと思っています。今年の5月で創業25周年を迎えるので、私をはじめ社歴が10年以上と長くなっているメンバーもいます。ただ、経営陣が影響力を持つだけではなく、若いメンバーに任せるところは思い切り任せて、どんどんと新陳代謝を進めていきたいですね。

石戸 そういえば、私が最初に入社したサイバーエージェントも、ZOZOと同じ1998年の創業なんですよ。そこでは、社歴が10年を超えるとシニアメンバーだと言われていました。私が入社したときは、20代後半や30代前半でもシニアメンバーと言われていました。今はサイバーエージェント藤田社長も今年50歳になり、後継者育成をしていますよね。歴史のある業界よりもサクセッションプラン自体も早いと思います。

一方で今、私が在籍している小林製薬や前職のパイオニア、歴史のある会社では、会社にもよりますが30代中盤から40代も若手の範疇とされ、50代から中堅やシニアと言われるようになります。30代で最年少課長や部長、など聞くことも多いです。会社によって年齢や新陳代謝への考え方は大きく異なりますよね。

廣瀬 そうですね。我々はメインのユーザーが20代から30代前半あたりなので、同じ年代でお客さまと同じ感覚を持っている現場のメンバーが、より活躍できるように温かく見守れる環境にしていきたいと思っています。

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