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業界人対象!仕事の生産性を高める「肉体改造術」 #03

疲れが溜まったビジネスパーソンが、オフィスでできる筋力トレーニング【パーソナルトレーナー 藤原豪】

前回の記事:
忙しい広告業界人こそ、朝食を抜いてはならない3つの理由【パーソナルトレーナー 藤原豪】

昔、使った筋肉は、体が覚えている

 せっかくの休み、寝ても寝ても疲れが取れない…。明日からは、また仕事なのに。そんな悩みを一度は、持ったことがありませんか。特に、遅くまで働くことの多い広告業界の方は、疲れが溜まっているということも多いでしょう。

 20歳を過ぎると、人間はあらゆる筋力が低下して、疲れやすくなります。そして、筋力が落ちるので、代謝も低下します。

 筋肉はすぐにはつきませんが、正しいトレーニングフォームを覚えれば、誰でもかつての筋力を取り戻すことが可能です。みなさんも学生の頃、部活や体育の時間に体を動かした経験があるでしょう。昔、使った筋肉でも、体はしっかり覚えています。これをマッスルメモリーと呼びます。

 1日5分でもいいので、ご自身に合ったトレーニングを欠かさず行うことで、筋力UPやケガの防止につながります。筋力の70%は下半身にあるため、スクワットがおすすめです。また、身体の中心部分の体幹や肩甲骨を動かすこともよいでしょう。
 

ちょっとした空き時間にオフィスでできるトレーニング

 筋力トレーニング、ボディーメイキングにとって大事なことは下半身、体幹、肩甲骨です。ここでは、ちょっとしたトレーニングを紹介していきます。

➀カーフレイズ(ふくらはぎのトレーニング)

 直立して、足幅にグーにした手が入るサイズほど開きます。つま先立ちになり、かかとの上げ下げを繰り返します。バランスが崩れそうになったら、壁などに手をおいてかまいません。

  ふくらはぎは、血液の流れが多く「第2の心臓」と呼ばれています。そこを動かすことで、代謝UP・むくみの解消につながります。
 

②体幹トレーニング(ドローイン)

 代表的な体幹トレーニングに、プランクという体勢を横にして板のように腹筋を固める手法があるのですが、オフィスでは取り組みづらいという方も多いでしょう。

 しかし、呼吸を意識するだけでも体幹は鍛えられます。お腹と背中がくっつくようにお腹をへこましながら、「息を吸って吐く」を繰り返すだけで、「丹田(おへその下)」に力が入り、体幹トレーニングになるのです。これは歩きながらでも行えますし、ウエストまわりのサイズダウンにもなります。
 

③肩甲骨の体操

 最後に、肩甲骨周辺をほぐす体操です。直立しても座りながらでもかまいません、背筋を伸ばして息を吸いながら、肘を後ろに引いて、左右の肩甲骨を背中で近づけるのです。そして、息を吐きながら、両腕を前に押し出します。

 ちょっとした時間にできるので、1日1回10回を目標に取り組んでみてください。すぐには効果は実感できないかもしれませんが、地道に繰り返せば、筋力が戻り、腰痛や肩こりの改善につながるかもしれません。

 肩回りは、たくさんの筋肉に囲まれています。そのため、筋肉が固まると肩こりの原因やひどい場合は、頭痛の原因にもなります。普段から、肩甲骨を動かすことを意識するとむくみが解消されますし、パソコンを触ることが多い方でも支障なく仕事と向き合えるでしょう。  
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