マーケターズ・ロード 横山隆治 #05
デジタルインテリジェンス創業に思う、エージェンシーが生き残っていくための要諦【横山隆治】
今後のライフワークは、マーケティング業界に優秀な人材を集めること
僕も今年で還暦を迎え、これからは「教育」をライフワークにしていきたいと考えています。まずは経営層を対象としたコンサルティングで、「デジタル化の本質」の最も重要なテーマ「人材育成」を企業ごとのスキルの要件定義から始めたいと考えています。先ほど話した、これからのマーケティングに求められる「新しいスキル」を持つ人材を培養できる場を用意できる立場の人を、コンサルティングしていくイメージです。
ブログ「業界人間ベム」は12年続いています。1日1万セッションを超えるアクセスを記録することもあるほど、たくさんの人に見ていただけるようになりました。
今後は、発信の方向性を転換しようと思っていて、毎年恒例だったエントリー「広告業界7つの予測」は2019年1月で最後にする予定です。これから僕が取り組む活動とブログの内容を連動させ、業界の人材教育に特化したメディアにしていければと考えています。
そして何より重要なのは、マーケティング業界に、優秀な人材が継続的に入ってくるよう働きかけることです。例えば、理系学生にマーケティング業界に興味を持ってもらうために、北海道大学・東北大学・九州大学といった全国の理系学部・大学院の学生を対象としたセミナーキャラバンを実施したいと考えています。
データ分析能力はあっても、それをどう活かせばいいのかイメージできない人は多い。僕は、彼らの能力を使って、マーケティング業界というビジネスフィールドでどんなことが実現できるのかを具体的に伝えていきたい。
その人にとって心躍るような面白いこと・チャレンジングなことが、マーケティング業界で実現できるかもしれないというイメージやヒントを、若い人に植えつけていきたいですね。
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