人生100年時代により変わるビジネス人生の設計 #06

「昭和・平成 労働制度」の終焉、そして新しい価値観の幕開け【最終回・鈴木康弘】

「昭和・平成労働制度」の終焉、そして新しい価値観の幕開け

 2019年は元号改正の年となります。まだ、現時点で元号は決まっていませんが、新たな時代の幕開けです。長く日本では、一括採用・終身雇用・年功序列・単一民族社会により、安定した労働環境が提供されてきました。

 そして、企業はその日本独自のルールに従い社員を雇用してきました。しかしそれはこの100年程度の時代の昭和・平成時代の国内だけの常識だったのです。

 後10年もする「昭和・平成労働制度」は、我々が「江戸時代の封建制度」を学んだように、教科書に載るかもしれません。新元号の時代には、企業は通年採用となり、個人はキャリアアップのために転職を繰り返し、グローバルな舞台で人種・年齢・性別にとらわれない個人間競争が激しくなっていくでしょう。

 大変な世の中になると思われた方もいるかもしれません。しかし私は、この変化は「結果の公平」から「機会の公平」へのシフトであり、努力した人が報われる時代の幕開けになると思います。今までは、企業がルールを定めて、そのルールの中で社員を育成し労働環境を提供してきました。社員は、一括採用で入社し、給与をもらいながら教育を受けて、定年まで働くことが保証され、定年後も安定した年金が支給されていましたが、その全てが崩壊していくでしょう。全てが自己責任の時代となり、個人と企業の関係も大きく変わっていくはずです。
 

個人も企業もお互い縛られない自由な関係に

 新しい時代、新しい価値観となると個人と企業の関係も大きく変わっていきます。個人は企業に縛られなくなり、企業も個人に対し定年までの責任を負わなくなり、お互いに縛らない自由な関係になっていくと思います。

 個人は、働く企業の選択の幅が広がり、自ら起業したり、活躍の場が広がり、自分の好きな人生を描くことができます。ただし、今までのように、一度、大企業に就職してしまえば、後は安定した生活をおくることは望めなくなることを覚悟する必要があります。

 企業も、常に変化するマーケットに対応する人材を採用することが可能となり、新しい挑戦もしやすい環境となるでしょう。優秀な人材を確保するためは、社員にとって魅力のある企業である努力を怠らない必要があります。

 戸惑う人も多いとは思いますが、世界的にみるとむしろ、今までの日本の労働環境の方が特殊であり、労働環境もグローバルスタンダードに近づいてきたと考えた方が良いと思います。


 

新しい時代、新しい価値観を楽しむ

 「人生100年時代により変わるビジネス人生の設計」をテーマに全6回話を進めてまいりましたが、私たちは今、とても大きな変化の中を生きています。どんなに心配しても、どんなに抵抗してもこの変化は止めることはできないでしょう。

 ならば、これかの若い皆さんにはぜひ、この変化、新しい時代、新しい価値観を楽しんでいただきたいと思います。未来志向で前に前にと進んでいっていただきたいと思います。失敗することもあるかもしれませんが、前向きにした失敗からは多くのことを学ぶことができます。

 いつの世も新しい時代を作っていくのは若者です。そんな若者の力になるべく私自身も頑張ってまいりたいと思います。また、どこかで出会い、ご一緒になにかに取り組めることを祈念して、筆をおきたいと思います。

 最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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