EUROPE TOUR2019ツアーレポート #02

GDPR施行の欧州訪問で感じた、自社でデータを持つことの重要性【ツアーレポート】

広告主がお金を払う、アドブロック会社

 

■7社目:eye/o



 7社目は、ドイツ・ケルンにあるeye/o(アイオー)へ。eye/oは毎日1億人ものユーザーから不要なオンライン広告をブロックしています。eye/oのホワイトリスト(広告配信が可能)に載るために、広告主がお金を払うビジネスモデルです。



 日本ではアドブロックアプリはそこまで浸透している印象はありませんが、それは日本では過度なデジタル広告は逆効果という考え方があるからだそう。一方で、米国や欧州ではデジタル広告が多過ぎるため、見たいサイトにアクセスするだけでひと苦労なんてこともあるそうで、アドブロックアプリの普及率が高いとのことです。

 ただし、eye/oは全ての広告がユーザーにとって悪い存在と考えているわけではなく、広告をよりよく持続可能にするための機会を与えている、という考え方だ、と語っていました。
 

■8社目:Lufthansa Flying Lab


 8社目、最後の企業訪問は、ドイツ・フランクフルトにある航空会社ルフトハンザ・フライング・ラボです。対応してくれたイノベーション部門は、元々はマーケティング部門から派生して生まれたチーム。

 新しいテクノロジーをリサーチし、機内の「新しい体験」を生み出して、ルフトハンザがリーディングカンパニーで居続けられるようにすることが目的です。そのために、様々な海外カンファレンス(CESやSXSWなど)を視察し、出展もしているそうです。



 このラボでは、飛行中にVRゴーグルを装着して、眼下に広がる景色を3Dマップで楽しめる「VR Moving Map」を体験しました。このテクノロジーは実際にプレミアムエコノミークラスに試験導入されたことがあります。いずれ機内では、小さな画面で映画を見るのではなく、VRゴーグルを装着するようになるのかも、と新しい可能性にワクワクしました。

 その他にも体験型コンツンツが充実しており、SXSWやCESで見かけたことがある技術とのコラボレーションも目にすることができました。

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