足立光の無双塾

「普段、考えないことを考え、普段、会わない人に会う」足立光の無双塾から、何が生まれているのか

他のサロンやコミュニティにない価値

——足立さんが主宰する会員制ビジネスサロン「足立光の無双塾」は、2018年7月のスタートから半年以上が経過しました。

 はい、自分の経験や人脈を皆さんに還元したいという思いから始めましたが、結果として、僕の方が多くことを学んでいます。

 塾生はマーケターだけに偏るのでもなく、経営者、スタートアップやメディアで働いている人などバラエティに富んでいて、いつも新しい驚きや人脈、知恵を得ているので、とても感謝しています。まじめな回答ですね(笑)。
足立光
ナイアンティック アジアパシフィック シニア ディレクター
 1968年、米国テキサス州生まれ。一橋大学商学部卒業。P&Gジャパンマーケティング部に入社し、日本人初の韓国赴任を経験。ブーズ・アレン・ハミルトン、およびローランドベルガーを経て、ドイツのヘンケルグループに属するシュワルツコフヘンケルに転身。2005年には同社社長に就任。赤字続きだった業績を急速に回復した実績が評価され、2007年よりヘンケルジャパン取締役シュワルツコフプロフェッショナル事業本部長を兼務し、2011年からはヘンケルのコスメティック事業の北東・東南アジア全体を統括。ワールド執行役員国際本部長を経て、2015年より日本マクドナルド上席執行役員マーケティング本部長。2018年9月28日よりナイアンティック アジアパシフィック プロダクトマーケティング シニアディレクター。『マクドナルド、P&G、ヘンケルで学んだ 圧倒的な成果を生み出す「劇薬」の仕事術』(ダイヤモンド社)が好評発売中。「足立光の無双塾」主宰。

——「足立光の無双塾」は、どのような価値を生み出していると感じていますか?

 コンセプトである「普段、考えないことを考え、普段、会わない人に会う」は、他のサロン、コミュニティにはないものだと思っています。

 実際、月一回のオフラインイベントのゲストは、普段出会うことができないようなレベル、業界、職業の方に来ていただいています。なので、塾生に刺激を与えられているかなと思っています。反省点は「真面目」なビジネス寄りの話が多くなってしまい、当初の想定よりも「遊び」の要素が少ない点ですね。
 
【これまでのゲスト】
・ZOZO コミュニケーションデザイン室 室長 田端 信太郎氏
・DMM.com トレーディングデスク責任者 川上 陽平氏
・日本プロサッカーリーグ(Jリーグ) 理事 米田恵美氏
・一橋大学 副学長補佐(国際交流) 一橋ビジネススクール 国際企業戦略専攻 MBAプログラム・ディレクター&准教授 藤川 佳則氏
・笛井事務所 奥村飛鳥氏
・LINE 取締役CSMO 舛田淳氏
・六本木クラブフェリーク 副社長 田原好二氏



——「遊び」というコンセプトを入れている意味とは?

 そうですね、楽しいことや刺激的なことを一緒にする仲間をつくる、ですかね。みんなで飲みにいってもいいですし、新しくオープンした店に行ってもいい。この前は「無双塾」のコミュニティ上で参加者を募って、一緒に麻雀をしましたよね。結果的に、僕が勝ちすぎましたけど(笑)。

——現在の無双塾のように、実際のビジネスで役に立つ情報や人脈が得られる点は、すごく価値が高いと思います。もちろん、遊びも大切ですが。

 そうですね。本当は、グルメライター並みにレストランやバーの情報を提供できたらいいのでしょうけど、そこまで整った情報はいつも出せるわけじゃないですか。

 そういう意味では、Facebookのコミュニティ上で「このイベントが面白い」「この書籍の視点は大事」など、僕の興味をバンバンと出している状態なので、それもお楽しみいただければと思います。

 ただし、せっかく何百人もメンバーがいるので、もっと色々なことをした方がいいと考えています。月1回のイベントは、人数が限られたプレミアム会員しか参加できないのですが、今後は参加資格に制限のない遊びのイベントなどもすることで、スタンダード会員の皆さまとも、もっとお会いする機会をつくっていきたいと思っています。

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