マーケティングアジェンダ
マーケティングアジェンダ2018が沖縄・読谷村で開催、マーケター378人が集う
2018/05/18
日本を代表するマーケターが沖縄に集結
「マーケティングアジェンダ2018」が5月9日から12日にかけて、ロイヤルホテル沖縄残波岬(沖縄・読谷村)で開催された。企業のマーケティング部門の責任者を中心に378人が参加。ブランド企業(広告主)から179人、パートナー企業(広告・IT業)から199人という内訳だった。マーケティングの最新潮流に触れることができる同カンファレンスは、2017年に続く2回目の開催。今年は、「 Create The Future ~ The Power of seeing the invisible ~ (未来創造:見えないものを見る力)」をテーマに3泊4日で開催され、トップマーケターが登壇するキーノートセッションのほか、パートナー企業によるプレゼンテーションが行われた。
キーノートセッション1は、「愛を叫べ、意味を創れ。」と題して、エステー 執行役 エグゼクティブ クリエイティブ ディレクターの鹿毛康司氏と、元資生堂ジャパンCMO現クー・マーケティング・カンパニー代表 音部大輔氏、吉野家 戦略担当顧問 OFFICE MASA伊東正明氏が登壇し、モデレーターをドミノ・ピザ ジャパン 執行役員 チーフマーケティングオフィサーの富永朋信氏が務めた。
芳香消臭剤のエステー「消臭力」とP&G「ファブリーズ」がどのように市場を創造したのかをテーマにディスカッション。消費者に買う意味をつくるP&Gと、ミゲルくんが登場するテレビCMで話題を集めたエステーの戦略が紹介された。
二日目に開催されたキーノートセッションでは、「オムニチャネルの真実と、巨大流通に勝つ戦略」と題して、元・セブン&アイホールディングス取締役執行役員CIOで、デジタルシフトウェーブ代表取締役社長の鈴木康弘氏が登壇、聞き手は日本マクドナルド 上席執行役員 マーケティング本部長 足立光氏が務めた。
ランチやコーヒー市場で競合同士であるセブンイレブンとマクドナルド。足立氏からの鋭い指摘に鈴木氏が答える形で議論が進み、オムニチャネル 戦略の背景や、巨大化する流通に対してどのようにメーカー企業が立ち向かうべきか考えが紹介された。
最終日のキーノートセッションでは、「What is innovation? Game changer team “Seem”」と題して、昨年のカンヌライオンズ モバイル部門でグランプリを獲得したリクルート「Seem(シーム)」を担当するリクルートライフスタイル ビジネス開発グループ/新規事業開発担当入澤諒氏と、リクルートコミュニケーションズ マーケティング局コミュニケーションデザイン部/部次長 萩原幸也氏が登壇。モデレーターは、フライシュマン・ヒラード SVP&Partner 馬渕邦美氏が務めた。
テーマは、イノベーション。出産年齢の高齢化に伴い、不妊治療に取り組む夫婦が増加しており、その時間とコスト削減に役立つのが、精子のセルフチェックサービス「Seem(シーム)」だ。この商品を題材に、マーケターが社会課題の解決に向けて取り組めることは何かを考えた。
グラフィックレコードも開催された。