伊東塾
北海道開催が決定!元P&G バイスプレジデント伊東正明氏のマーケティング研修「伊東塾」
P&Gでの20年間で生まれたフレームワークを伝授
P&Gにおいてグローバルのバイスプレジデントを務めた伊東正明氏(現:吉野家 常務取締役)による、実践を重視したマーケティング研修プログラム「伊東塾」の北海道・札幌での初開催が決定した。
伊東氏は、P&G時代に「アリエール」のマーケティング戦略を手がけたことで知られている。その戦略によって、粉末が中心だった日本の洗剤市場に、液体洗剤を浸透させることに成功。さらに、同氏は「ファブリーズ」のグローバル戦略を組み立て、全世界の売上増加に大きく寄与している。
伊東氏は、「マーケティングは本来、シンプルな存在。その原理原則と考え方をカラダに叩き込み、実践の場で仮説・検証・反省のサイクルを繰り返すことで、どんな状況でも顧客を動かすことができる」と語っている。
この「伊東塾in北海道」では、伊東氏が20年以上に渡ってP&Gで培い生まれたマーケティングの原理原則となるフレームワークを2日間の講義とワークショップで伝えていく。なお本塾は、2018年に東京を皮切りに大阪、沖縄で開催され、2019年に2度目となる東京で開催されるなど、好評を博している。
伊東正明氏 プロフィール
P&Gにてジョイ、アリエールなどのブランド再生や、グローバルファブリーズチームのマーケティング責任者をアメリカ・スイスにて担当。直近までヴァイスプレジデントとしてアジアパシフィックのホームケア、オーラルケア事業責任者、e-business責任者を歴任。2018年1月より独立、ビジネスコンサルタント。吉野家 常務取締役。
「伊東塾 in 北海道」開講に寄せて伊東氏インタビュー
——「伊東塾」を東京、大阪、沖縄と1年間にわたって開催してきました。どのように感じていますか。
参加者からは、伊東塾に参加して「学びが多かった」「楽しかった」と言っていただけますが、私としてはさらに皆さまが実戦で使えるように、常にプログラムをアップグレードしていきたいと思っています。
——「伊東塾」を通じて、何を学んでもらいたいと思っていますか。
大事なのは、企業が継続的に“儲けつづける”ために、ものづくりから販売促進まで本気でお客さま視点で考えるということです。ただ、そうお伝えするだけでは概念的過ぎて分かりづらいと思うので、伊東塾ではその“儲けつづける”ということがどういうことなのか、分かりやすく紐解いています。
それは、つまり経営、ビジネスに関わる全ての人が持つべき視点であって、マーケティング部門はもちろん広くビジネスパーソンに役立つものだと思っています。
——「伊東塾in北海道」に期待していることについて教えてください。
世界中で販売され、P&Gに大きな利益をもたらしている「ファブリーズ」において、最も成功したマーケティングモデルは「北海道モデル」と呼ばれています。全世界のP&Gのマーケターがこの「北海道モデル」に基づいて「ファブリーズ」を各国で展開し、世界中に普及させることに成功したのです。
ちなみに、「北海道モデル」を考えたのが、私の師匠である音部大輔さんで、私はこのモデルを世界に広げるための旗振り役を担いました。
また、私が家庭用洗剤「ジョイ」を展開するときも、まずは北海道でテストマーケティングを行っています。なぜ北海道をテストの場として選ぶのか。その理由は、北海道の人口分布が都市圏と郊外でうまく分かれているうえ、そのサイズがテストを行う場として適切であるからです。
つまり、私にとって北海道という地は、実験をしてイノベーションを生む場所だと思っています。そして実際に、世界的な成功を収めることができています。ぜひ、今回の「伊東塾in北海道」でマーケティングを学び、参加者の皆さまが北海道から新しい成功モデルを発信してほしいと思っています。
塾生(東京開催)コメント
・クライアント視点で、ここまで整理された議論を聞けるうえに、実際のビジネスアウトプットも関連した成功・失敗事例を話してもらえる講座は、他にないと思います。(アジャイルメディアネットワーク 徳力 基彦氏)
・これほど、実践に基づいたマーケティング研修は無いです。成功談だけでなく、うまくいかなかった話も織り交ぜて、お話いただけることが大変貴重でした。また、伊東さんの話術も素晴らしく、こんなに2時間ワクワクしながら聴ける講義はなかなかないと思います。(インテージ 小金悦美氏)
・勧めたいのは会社の中のコミュニケーション、マーケティングにかかわる人すべて、 勧めたくないのは競合他社です(笑)。(国内電機メーカー 広告担当)
・POD、 POP、 POFの演習はとても勉強になりました。自社ブランドに当てはめて演習したいと思います。また、冒頭にあったペットフードのお話も自社の持つ様々な選択肢の中から、目標に対して一番効率の良いアプローチを選択する、という意味でとても参考になりました。「プロモーション<流通」のアプローチも再検討したいです。(キャラクターライセンスビジネス マーケティング担当)
・講義の構成として具体と抽象を行き来しながら、そして最後にはクリエイティブを題材としたマーケターとしての思考のトレーニング方法までお話いただく内容で、とても腹落ち感があり、理解の深まる塾でした。その他のセミナーや講座とは実務に活かせるスピード感が違うと思います。(ベストインクラスプロデューサーズ 中村元海氏)
プログラム(予定)
- ①マーケティングのフレームワーク WHO/WHAT/HOW
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- マーケティングとは何か?
- ビジネス目標を消費者目標に解釈することから始まる
- 販売目標を決めるもの
- WHO/WHAT/HOWの概要
- ②WHOの実践
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- ターゲットの設定
- 人間の脳の仕組み
- 消費者理解の仕方
- インサイトとは何か、その探し方
- 量的調査と質的調査
- ③WHATの実践
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- お客さまは、なぜ購入するのか
- ブランディング、エンゲージメントとは何か
- 競合は誰か
- POD /POP /POFモデル
- ④HOW -タッチポイント
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- 認知と想起、配荷
- 「Receptivity(顧客受動性)」を狙え
- メディアの基本(リーチ、フリークエンシー)
- ⑤HOW -メッセージ
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- よい広告とは何か
- 広告アイデアとは何か
- よい広告をクリエーティブに制作してもらうためには
概要
開催日時<全2日間>:
9月11日(水)13~17時9月12日(木)13~17時
※11日講義後は、希望者で懇親会を開催予定。
場所:
北海道新聞本社1階 道新プラザDO-BOX (北海道札幌市中央区大通西3丁目)対象者:
北海道内に在住、または勤務している方受講費用:
5万8000円(税別)6万1000円(税別)<懇親会参加付き(9/11開催)>
※北海道ではマーケティング領域のセミナーが少ないため、地域貢献活動の一貫として特別価格で提供します。
※北海道在住、勤務の方を対象とします。それ以外の方は受講することができません。
定員:
50人(最低実施人数10人)主催:
伊東塾in北海道実行委員会(事務局ナノベーション内)
後援:
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