BACKSTAGE #03

令和時代に求められるマーケター像とは?コメ兵藤原氏、バカルディ須田氏、インテージ小金氏

令和時代のマーケターの条件とは?


――続いて、会場からは「AIやテクノロジーでマーケティングの仕事は奪われますか?」という質問が来ていますが、いかがですか。



須田 
AをBにアウトプットするなどの定型の仕事は、AIに置き換えられると思います。それは、AIでなくても日本人より時間単価が安い人に仕事が奪われてしまうことも容易に想像できますので、同じことがマーケティングでも起きるでしょう。

逆に、新しい価値を創造できる人はAIを武器に使って、今まで以上のインパクトのある結果が残せたら大きな報酬が生まれていくでしょうし、むしろ仕事が生まれていくと思います。

小金 AIに一部分は持っていかれると思います。広範囲にわたるマーケティングの仕事の一部をAIが担うことで皆さんの仕事が楽になるなら結構なことではないでしょうか。その分、いいアイデアが生まれる、そういう働き方の支援をしたいと思っています。

藤原 僕は、仕事は奪われると思っていたほうがいいと思います。そうでないと、次の新しい仕事をやろうという意識にならないと思うので。

――最後に、令和に求められるマーケターの条件を一言ずつお願いします。

須田 
賃金の安い海外やAIに定型の仕事が奪われていく流れでいうと、今までにないもの、新しい組み合わせをどのように創造的につくっていくかだと思います。5年後、10年後に自分の仕事がなくなっている前提の中でどうバリューを出していくかを考え続けて、トライ&エラーしていくことが大事でしょう。

私のチームにも、「一発で成功しようと思うと痛い目にあう。失敗を含めて経験をしていくことで会社としても個人としても強くなる。そういうことをやろう」と言っています。

小金 テクノロジーの進化が早い時代ですが、それらをどれだけキャッチアップできるかが重要だと思っています。すべてを理解する必要はないのですが、少なくとも「何ができるか」を知らないと、適切な提案、アドバイスや支援がもらえないのが現実なのかなと。なので、こうしたイベントなどに参加して積極的に情報収集をするのは大切だと思いますし、私自身もそうでありたいと考えます。

藤原 僕は、2つくらい上の目線で仕事して、どれだけ自分の会社で仕事できるかというのを常に思ってやっています。そうすると、「マーケティング部に所属しているんだけど自分って何だろう」みたいな考えになるのですが、そのくらいでちょうどいいと思っています。マーケターという枠内に小さく収まるのではなく、外で広くやった結果としてマーケティングができている、それを目指したいと思っています。

――令和のマーケターの条件を考える上で、たくさんのキーワードをいただきました。それでは、令和も頑張りましょう!
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