ウーマンズインサイトアジェンダ
「正射必中」弓道の考え方が、ゴディバの7年で売上3倍を実現した
1射1射、いつも新しい気持ちで射るようにビジネスを
多くのグローバル企業は、グローバルで開発した商品を日本でも販売する仕組みです。しかし、ゴディバはクッキーやソフトアイスクリーム、ドリンクなどを日本で開発・製造し、人気商品をアメリカやアジア、中国のゴディバで販売します。非常にユニークなアプローチをとっている理由は、日本の消費者が洗練されているからです。
弓道の言葉に「1射1射」があります。前の成功を忘れ、いつも新しい気持ちで射るという意味ですが、これもビジネスにつながる考え方だと思います。お客さまに長く愛されるため、新しいことにチャレンジすることは非常に大切です。
特に日本の場合は、より新しいことを求める傾向が強くあります。数年前のバレンタインのときにスペインのデザイナーに依頼し、ポップでキュートなデザインのパッケージにしたところ成功しました。特に我々のビジネスは自分自身がハッピーでないと、お客さまに幸せな瞬間を届けることができませんので、仕事を楽しむ気持ちが大切だと思います。
※後編「憧れと身近さの両立。ゴディバの急成長を実現した、常識に囚われない戦略」に続く
- 他の連載記事:
- ウーマンズインサイトアジェンダ の記事一覧