ダイレクトアジェンダ2020

深度のあるブランド体験。そこから、誰しもが逃げてはいけない 【西井敏恭 ×田岡敬】

前回の記事:
「頻度より深度」お客さまを置き去りにした、古いマーケティングに固執しないために 【西井敏恭 × 田岡敬】
  2020年2月に宮崎県で開催された「ダイレクトアジェンダ2020」。その締めくくりとなったラップアップディスカッションに登壇したのは、ダイレクトマーケティング領域で数々の実績を上げてきたオイシックス ・ラ・大地 執行役員 CMTの西井敏恭氏と、エトヴォス 取締役 COOの田岡敬氏(当時)。

  現在のダイレクトマーケティング領域の課題を指摘しながら、マーケターが明日から取り組むべきミッションを提示した、このセッション。コロナ禍を経て、ECはじめ通販ビジネスの重要性が増した現在こそ必要になるという考えから、書き起こしレポートの後編をお届けする。前編は、こちら
   

深度のあるブランド体験には「動画」が最適?


田岡 オープニングキーノートでは、皆さん、動画という施策にあまり積極的ではない様子が見て取れましたが、私自身は、深度の高いブランド体験をつくるには動画が向いているのでは?という感覚があります。    
   
田岡 敬
エトヴォス 取締役 COO
リクルート、ポケモン 法務部長(Pokemon USA, Inc. SVP)、マッキンゼー、ナチュラルローソン 執行役員、IMJ 常務執行役員、JIMOS(化粧品通販会社)代表取締役社長を経て、ニトリホールディングス 上席執行役員。2019年1月21日より、エトヴォス 取締役 COO。

西井 私も、この2日間でそのように意識が変わりました。動画だからこそ、伝わることって多い気がします。

ナラティブなブランドにとって、「お客さまに語ってもらうこと」は非常に重要。具体的にはUGC(User Generated Contents)をコミュニケーションの中心に置くべきではと考えているのですが、そこでも動画という形が効果的なのではないかと思います。 
   
西井敏恭
オイシックス・ラ・大地 執行役員 CMT(Chief Marketing Technologist)/ GROOVE X CMO/シンクロ 代表取締役社長
化粧品会社にてデジタルマーケティングの責任者を務めた後、独立。オイシックス・ラ・大地で3つの部署を管轄し、シンクロでは大手企業やスタートアップのマーケティング支援を行う。著書に『デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法』(翔泳社)など。

ただ、これまでブランドが発信してきた動画コンテンツは、ストーリーテリングのスタイルをとっているのがほとんど。ブランド規定に則って、クラウドファンディングでクリエイターに安価でつくってもらう。これは効果的な動画とは言えません。

例えば、私がCMOを務めるGROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT」についても、「かわいい!」とブランド側が言ってほしいキーワードを誰かに言ってもらうのではなく、「LOVOTと暮らしていたら、こんなことがあった」とリアルなエピソードを語ってもらう。
 
家族型ロボット「LOVOT」

その動画は、視聴者にとってはもちろんのこと、発信者であるLOVOTオーナーにとっても、非常に深度の高いブランド体験のひとつと言えるのではないかと思います。

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