マーケティングアジェンダ2020

「マーケティングアジェンダ2020」開幕、トップマーケターが沖縄に集結。テーマは「人間理解」

 

脳科学とマーケティングの融合で、意思決定の背景に迫る


 日本最高峰のマーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ2020」が10月7日、幕を開けた。国内外のブランド企業やパートナー企業のトップマーケターがロイヤルホテル沖縄残波岬(沖縄・那覇)に集結し、会場は熱気に包まれた。

 オープニングキーノートは、「マーケターVS 脳科学者 人の非合理性は、行動経済学と脳科学で解明できるのか」と題して、ニューロサイエンティストとして活躍する辻本悟史氏と、Preferred Networksでマーケティング責任者を務める富永朋信氏が登壇。脳科学や行動経済学の知見などを組み合わせながら、「消費者の意思決定」について迫った。
 
キーノートに登壇する富永氏(左)と、辻本氏(右)
 
 2日目のキーノートには、「吉野家の成⻑を支える、経営とマーケティングの融合」をテーマに、吉野家ホールディングス 代表取締役社長 河村泰貴氏と、サツドラホールディングス 代表取締役社長 富山浩樹氏が対談予定。

 さらに最終日となる3日目には、「どんな戦略でも使える“武器”とは?」をテーマに刀 代表取締役CEO 森岡毅氏と、吉野家 常務取締役 伊東正明氏が登壇するほか、ラップアップディスカッションにファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)の足立光氏、エステー クリエイティブディレクター 鹿毛康司氏、コメ兵ホールディングス 執行役員 マーケテティング本部長 藤原義昭氏、スケダチ 代表 高広伯彦氏が登壇する。
 

コロナ禍の開催。感染対策にもこだわり

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、対策にもこだわった。1日目、2日目はホテルおよびカンファレンス会場を貸切とし、他の観光客との接触を防ぐほか、施設内の消毒を徹底している。

 また、参加者全員に対して、紳士服販売チェーン「洋服の青山」を展開する青山商事の協力のもと、「TioTioプレミアム 洗える立体マスク」を提供。名刺交換もQRコードだけでできるよう、Sansanの協力のもと参加者全員に「Eightプレミアム」を提供した。
 
スマートフォンを使って名刺交換する参加者。

 さらに、エルテスの協力のもと、会場入口にサーモグラフィーカメラを設置し、体温測定を実施しているほか、ノベルティ・グッズ製作サイト「販促ワールド」を運営するメイドバイジャパンと、泡盛「残波」で有名な比嘉酒造の協力で、泡盛とほぼ同じ工程でつくられた手指消毒用アトマイザーを全参加者に配布している。


ウイルス対策グッズ。
 
登壇者と参加者の間にもスペースを空けた。

 本カンファレンスは、今回が4回目の開催。マーケティングコミュニケーション領域において企業が直面している課題を3泊4日で集中的にディスカッションし、解決策を導き出しながら、業界を超えてネットワーキングを深めていく場となる。

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