SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2021

車を持つことで新しいライフスタイルをデザインする「未来アイデア会議」【SIWレポート】

 

エネルギー循環型社会に向けてできること

 セッションはその後、BMWの課題について話が及び、遠藤氏は「モビリティ=移動手段だけではなく、ライフスタイルや生活自体をより豊かにする、またはそういった思い出を皆さんの心の中に残す存在でありたいと思う」と話した。 

遠藤克之輔
BMWブランド・マネジメント・ディビジョン本部長

家電メーカー等を経て、広告会社にてダイレクトマーケティング・デジタルマーケティング及びCRMのマーケティングコンサルタントとして数々のマーケティング業務に携わる。ウォルト・ディズニー・ジャパンにてカンパニーワイドなCRMプロジェクト立ち上げの後、ギャップジャパンで日本でのマーケティング・クリエイティブ・PR全体を統括。フェラーリ・ジャパンにてブランドおよび全国オフィシャルディーラーネットワークも含んだマーケティング・ディレクターを経て、現在はBMWジャパンにてマーケティングを統括。

 BMWのスローガンは「駆け抜ける歓び」だ。これはドライビングの喜びだけを表現しているのではなく、人生や未来を駆け抜ける喜び、友達と駆け抜ける喜び、自分自身を豊かにできる喜びなど、さまざまな喜びに通じるものとして車が存在し続けて欲しいとの願いが込められているという。「そうした機会を多くの人に届けられるよう、社会にきちんとコミットするのが課題です」と遠藤氏。

 また、今後は電気自動車の電気をスモールグリッドで供給し、近隣の人たちとエネルギー循環していく手助けができたらとも話し、「これは個人的な考えですが、車で道路を走るときに生まれる摩擦のエネルギーを電気に還元するようなことができたらとも思う」(遠藤氏)と展望を語った。

 さらに遠藤氏はクリーンエネルギーについても言及。「BMWは100%クリーンエナジーを使うと遵守しています。そういうことも含めて、社会とどう共生していくのか、新しいライフスタイルにどうやってコミットしていけるのかが課題」と話した。
             

                 
 これを受け、中里氏は「どの企業も努力をしているが、今後は私たち一人ひとりがもう少しクリーンエネルギーについて意識するタイミングに来ているのかなと思う。当社はキャンプ製品を扱っていますが、キャンプをする方たちは自然を大事にしなくてはいけない、エネルギーを無駄に消費してはいけないと理解されている方が多い」と語った。

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