ネプラス・ユー大阪

「ネプラス・ユー大阪」開幕、テーマは「変わるもの、変わらないもの~そして、変えるもの、変えないもの~」

 

「誰にでも、できるような状態」になったマーケティングの民主化に迫った


 マーケティング・カンファレンス「ネプラス・ユー大阪」が7月21日、幕を開けた。関西のマーケターを中心に、国内のトップマーケターが堂島リバーフォーラム(大阪府・大阪市)に集結し、会場は熱気に包まれた。

 2日間の通い型カンファレンスの初日、キーノートでは「マーケティングの民主化と広告のこれから」というテーマで、スピーカーとしてスケダチ 代表の高広伯彦氏、ノバセル 代表取締役社長の田部正樹氏が登壇、モデレーターをベストインクラスプロデューサーズ 代表取締役社長の菅恭一氏が務めた。本セッションでは、企業規模に関わらず誰にでも、現代のマーケティングができるようになった状態や商品やサービスの価値というのは、ユーザーが参加することによって、価値が共創されることの2つの論点について話し合った。
   
オープニングキーノートに登壇した菅氏、田部氏、高広氏

 そのほか、「鬱陶しい」と消費者から嫌われがちな企業の広告・コミュニケーションがどうすれば受け入れてもらえるかをテーマにしたセッション、「メタバース」「NFT」などのWeb3に関するテクノロジーセッションなどでも熱い議論が交わされた。

 初日の最後の公式セッションでは、広告界の巨匠であるライトパブリシティ 代表取締役社長の杉山恒太郎氏と、ワコールホールディングス 未来事業開発室の猪熊敏博氏が登壇し、現代に必要なクリエイティブに関して考える貴重なセッションも開催された。小学館「ピッカピカの一年生」、ACジャパン「WATER MAN」など過去の歴史的なCMの裏側から技術革新の中でクリエーティブをどう進化させるかまで熱く語られた。
   
クリエイティブセッション#1に登壇した猪熊氏(左)、と杉山氏(右)
 

2日目も見どころ満載のセッション


 2日目も見どころが満載の公式セッションが行われる。クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン 代表取締役社長の若月貴子氏や日本コカ・コーラ チーフ マーケティング オフィサー(最高マーケティング責任者)の和佐高志氏などの登壇を予定している。

 また、初日のクリエイティブセッションに引き続き、ユニークな表現で注目されるワトソン・クリック クリエーティブディレクターの山崎隆明氏が登場するほか、マーケティングの本質に迫る人間理解をテーマにしたセッションでは、「人間理解・インサイト実践アカデミー(主催:ナノベーション)」で講師を務めるPreferred Networks執行役員 最高マーケティング責任者の富永朋信氏、かげこうじ事務所代表 マーケター/クリエイティブディレクターの鹿毛康司氏、デコム 代表取締役社長の大松孝弘氏が登壇する。2日目も目が離せない数多くのセッションに参加者が期待を寄せている。

「Ne Plus U(ネプラス・ユー)」は、ラテン語で"ne plus ultra"。「極致」「それ以上越えられない限界」という意味になる。スピーカーや参加者が積極的に交流し合うことで、さまざまなビジネス・コラボレーションを実現させ、参加者の情報と知識、経験を繋ぎ、日本のマーケティング領域に最大のパワーを与えられる場となる。

 今年のテーマは、「変わるもの、変わらないもの~そして、変えるもの、変えないもの~」。ビジネスを推進するマーケターは、新型コロナウイルスの発生やテクノロジーの進化など、変化が多い世の中だと感じている。事実、そうした変化は起きているが、実際には変わらないことも多く、我々を取り巻く状況を正確に捉えて行動していく必要性を考えていく。過去3年は東京都内で開催されてきた(2020年はオンラインとの同時開催)が、今年は初めて大阪で開催されている。

Ne Plus U(ネプラス・ユー)大阪 公式ページは、こちら

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