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マーケティングを進化させる、Instagramの価値共創と没入感のある体験とは【Facebook Japan味澤将宏 講演】

 

ブランド・利用者・クリエイターの価値共創とは


 近年のソーシャルメディアの普及によって、個人で情報を発信する、作品を発表する、ビジネスで直接顧客とつながることが可能になり、組織から個人にパワーがシフトしている。
 
 Instagramにおいて、利用者が何をきっかけになり、何を参考にしてアクションを起こしているかというデータである。次の表からもわかるように、ブランドからの発信に加え、ブランドを体験した利用者、コミュニティの意見を参考にしていることが分かる。また、最近ではZ世代においてクリエイターの意見を参考にしたブランドがつくられている。そこから、ブランドからの発信だけではなく、利用者やコミュニティ、クリエイターによる共創でブランド価値を創造することが重要な時代になっていることが見えてくる。
     


 味澤氏は、Facebook Japanが考えるクリエイターの定義を3つ紹介した。ひとつ目は、独自のコンテンツを作る。2つ目は、コミュニティに広げる。3つ目は、自分で収益を生み出す。同氏は、「クリエイターの独自のコンテンツが、ブランドとのコラボレーションによって収益を生み出す。さらにクリエイターによっては、自分のビジネスをプラットフォーム上で行い、InstagramのEC機能を活用するケースもある」と話す。クリエイターと繋がる場として、Instagramは最も認知されているプラットフォームであるという。

 また、ブランドから発信される従来の広告よりも、クリエイターを通じた広告を好むInstagramの利用者は2倍、通常の広告にブランドコンテンツ広告を追加した結果、クリック率が53%も上昇するなど、クリエイターとの共創は高い成果につながることがデータからも見えてくる。
     


 同社は、ブランドと利用者が双方向にコミュニケーションが取れる仕組みも多く提供している。例えば、ストーリーズ上でアンケートを行い、意見を発信する「ストーリーズのインタラクティブ機能」やARを通じてブランドの体験を行う「ARカメラエフェクト」などがある。このようにブランドからの一方的な発信だけではなく利用者、そしてクリエイターを含めた多様なコミュニティによって、ブランドの価値を創っていくことがInstagramでは可能である。
     

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