ライジングアジェンダ2022

いまマーケティング業界に、若手マーケターのコミュニティが求められている理由とは【ライジングアジェンダ2022座談会企画】

 次世代を担うマーケターが集まるカンファレンス「Rising Agenda 2022(以下:ライジングアジェンダ)」が2022年12月7日、都内で開催される。ライジングアジェンダは参加者に35歳以下という年齢の目安を設け、将来のエグゼクティブ候補である若手マーケターが切磋琢磨できる機会やネットワークをつくることを目的としている。

 開催に先立ち、本カンファレンスのカウンシルメンバーであるベストインクラスプロデューサーズ 代表取締役社長の菅恭一氏、パイオニア チーフ・デジタル・オフィサー(CDO)の石戸亮氏、資生堂インタラクティブビューティー DX本部/デジタル戦略部の大槻開氏の3人に、35歳以下の場が求められている背景から若手マーケターが抱えている課題、成長するためのポイントまでを聞いた。
 

ここまで来られたのは、一緒に成長する仲間がいたから


――「ライジングアジェンダ2022」は、参加者に35歳以下という年齢の目安を設けたカンファレンスです。なぜ今のマーケティング業界に、このような場が必要だと考えたのでしょうか。
 
ベストインクラスプロデューサーズ 代表取締役社長
菅 恭一 氏
   
 実は1~2年前から「若手マーケターに特化した企画をしたい」と、ナノベーション 代表取締役社長 CEOの中野博文さんと話していたんです。私は現在、クライアント企業の経営者やCMOの方と一緒に仕事をしています。ただ、10年前の自分が、たとえば上場企業の取締役とフラットに向き合って仕事ができていたかというと、絶対にできませんでした。それが今では多少なりともできるようになったのは、経験やスキル、マインドを積み上げてきたことはもちろんですが、実は一緒に成長する同世代の仲間がいたこと、クライアントで要職に就いている方々とも共にキャリアのステージを上げてきたことも大きな理由のひとつだと感じています。

そういった方々とは10年前に出会いました。今でもFacebookで緩く繋がっていて、お互いの活躍を見ながら刺激をもらっています。また、リアルでも年に数回はお会いして互いの近況を交換し合う方がたくさんいます。しかし、今の30代前後の方々を見ると、そのような出会いや刺激を受ける場、あるいはコミュニティがほとんどないと思ったんです。

大槻 たしかに、そうですね。Facebookには私よりも上の世代の人が多い気がしていて、同世代のコミュニティは少ないように思います。

 だから、リアルで出会える場所をつくり、オフサイトだからこそお互いに現状や課題、夢、心の内を話し、将来につながるような横の関係をつくれるような環境を提供したいですよね。

また、同世代の仲間だけの集まりでは刺激が少なく、やはり背中を押してくれる先輩の存在も大切です。私は会社の上司とは別に、BICPの創業時に出資と支援をしてくれた横山隆治氏、今回のライジングアジェンダにも登壇する当社ニューヨークオフィス代表の榮枝洋文氏など外部に強烈なメンターが数名いて、こういった方々に人生を変えてもらいました。ライジングアジェンダがそういった縦からの刺激と、横で一緒に成長する同志との出会いが生まれる場になればと思っています。

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