ライジングアジェンダ2022

いまマーケティング業界に、若手マーケターのコミュニティが求められている理由とは【ライジングアジェンダ2022座談会企画】

 

若手マーケターは、世の中に大きなインパクを生み出せるキャリアの途中


――35歳前後の若手マーケターに伝えたいことを聞かせください。

大槻 私からは3つあります。まず自分の良いところと悪いところを持ってきて、みんなと話して、自分自身を見つめ直してほしいということ。2つ目は、他社のことを聞きながら、自社の良いところと悪いところを見直してほしいということです。たとえば、私の場合、広告会社の参加者から「資生堂にはこういう知見が足りない」とか忌憚ない意見を聞きたいですね。3つ目は、このような内容も含めて、ぜひ質問を持ってきてほしいということです。この3つの心構えがあると、非常に有意義な時間になると思います。

石戸 先ほどお伝えしましたが、ライジングアジェンダを打席に立つ機会を習慣化させるスタートにできるといいと思います。もちろん失敗してもいいので、積極的に打席に立って「みんなで打ちまくろう」という感覚でいいのではないでしょうか。

実際に40~50代になった人を見ていると、仕事で失敗できなくなってしまったり、考え方が凝り固まってしまったりした人を数多く見てきました。しかし、30代から打席に立ったり、失敗しても負けずに立ち上がる習慣をつけていると、何も恐れずに攻めることのできる40代以降が待っていると思います。

逆に30代で型にはまってしまうと、おそらく40~50代も同じようなレールの上で過ごすことになると思います。30代は結婚などプライベートの環境も大きく変化することが多いのですが、どんどん打席に立ちましょう、というのが私のスタンスです。だから、ライジングアジェンダでは失敗しいてもいいし、私も失敗を恐れずに一緒に打席に立つというスタンスで楽しみたいと思っています。

 マーケティングは市場の創造なので、社会に大きなインパクトを生み出せる仕事です。ライジングアジェンダでは、自分がそうした大きな仕事ができるキャリアの途中にいる、という希望や面白さを感じる場になるといいなと思います。

そのとき、一緒に未来を語り合える仲間を社外につくったり、未来を見せてくれる先輩と出会ったりすることはすごく大事です。それによって、はじめは自分が社内でどうパフォーマンスするかで精一杯でも、いずれ所属する会社をどうより良くするかを考えられるようになります。

さらに、業界の課題、社会や世の中の課題に目を向けてアタックできるようになるなど、自分の目線が少しずつ上がっていくと思います。そうすると、自分のキャリアやスキル、働きがいなどが向上し、本当に楽しくなっていきます。まずその第一歩は、未来を共に語り合える仲間をつくること。たくさんの人でなくても数人つくるだけで、将来の財産になると思います。

大槻 そうですね。私もカウンシルメンバーではありますが、偉そうにするつもりは全くなく、参加する200人と友だちになりたいと思っています。

 そこにいるみんながずっと繋がり続けて、5年や10年も経ったらすごいことになるよね。

大槻 本当に楽しみですね。だから、ぜひ会場では声を掛けて欲しいし、掛けたいですよね。今回、支援側のパートナーとして参加する人は、事業会社側のブランドの人から憧れの存在のように思われるといいと思います。事業会社の中にはもちろんエッジの立っている人もいますが、社内のルーティーンワークに悩んでいる人が多くいます。そこでパートナーの人は、仕事を取りにくる感じではなく「未来の石戸さん目指しています」のようにカッコつけてきてほしいです。

 確かに宣伝部長や目上の人と話すとき、よくコテンパにされていましたが、ライジングアジェンダのように同世代が集まる場所でコテンパにされたら、それはすごく悔しい体験になると思います。同世代と本気でぶつかり合う機会は、あまりないと思うので非常にいい刺激になることは間違いありません。

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