B2Bアジェンダ2022外伝 #02

売上を10倍の200億円に。ペイント業界のリーディングカンパニー武蔵塗料の企業変革の真髄【B2Bアジェンダ2022レポート外伝 第2回】

前回の記事:
HOW中心のBtoBマーケティングから脱却するために必要な視座とは【B2Bアジェンダ2022レポート外伝 第1回】
  オンラインプログラミングスクール「テックアカデミー」を運営するキラメックスでマーケティングを担当している福田保範です。2022年10月12日、13日に行われたBtoB企業のマーケティング部門の責任者が集結するカンファレンス「B2Bアジェンダ2022」に参加しました。今回は、そのレポートの第2弾です。グローバルB2B企業で、塗装業界をリードするペイントカンパニーの武蔵塗料ホールディングの企業変革とマーケテイングの必要性について語られたセッションを紹介します。
 

「マーケティング組織のミッションを再構築」というテーマだったB2Bアジェンダを象徴するセッション


 今回の「B2Bアジェンダ2022」は、昨年に引き続き同じテーマで開催されました。

・SOCIAL GOOD 社会のため
・CUSTOMER SUCCESS 消費者のため
・COMPANY GROWTH 経営のため

 この3つを達成するためにチェンジリーダーになり、「マーケティング組織のミッションを再構築」することの重要性について語られました。同じテーマでの開催ということは、まだまだ不十分であるということの表れだと思います。

 キーノート#1では特にこの部分が色濃く語られており、BtoBマーケティングに携わる方必見の内容と言えるでしょう。
 

塗装業界をリードするペイントカンパニー武蔵塗料


 さて、本題に入ります。第2回は、「グローバルB2B企業 三代目社長による企業変革」というセッションのレポートです。スピーカーは武蔵塗料ホールディングス 代表取締役の福井裕美子氏、モデレーターはパナソニック コネクト 執行役員 常務 CMOの山口有希子氏でした。
   
対談中の山口氏(左)と福井社長(右)

 武蔵塗装ホールディングは創業60年以上の老舗企業で、世界11カ国で内装や部品などの塗料を手がけ、年商は200億円を超えるペイント業界のリーディングカンパニーです。自動車の内装やThinkPadといったパソコン、カメラ、インテリアなどの塗料を手掛けており、私たちも一度は武蔵塗料が手がけたプロダクトに触れているはずです。また、社員の8割が外国人というのも特徴です。





 福井氏は、化学系の商社やIT企業などに勤務し、2006年に祖父が創業した武蔵塗料に入社。その後、2014年に家業を継ぐ形で同グループの代表取締役に就任しました。60年以上続く歴史ある企業で変革を進め、40年前には20億円だった売上をグループ全体で200億円を超える規模にまで成長させました。今回は、その秘訣に迫ります。

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