ライジングアジェンダ2022外伝 #01

ファミマ CMO足立光が語る「マーケターのキャリア形成」に必要な6つの視点【ライジングアジェンダ2022レポート外伝 第1回】

 

マーケターとして必要な「3つの定義」


 まず須佐氏から足立氏に「『マーケター』とは何でしょうか?」という本質をついた質問が投げかけられました。それに対して足立氏は、マーケターを3つの定義にまとめました。
 
  1. 【先導者】人の心を変える人、コミュニケーションによって顧客の行動を変える
  2. 【プロジェクトマネージャー】直接、間接関係なくビジネスの結果につながることはすべてやる
  3. 【経営者】再現性がある企画か、成功し続ける組織や仕組みをつくる

 足立氏は、「米国企業のCMOの責任は、社長業務からバックオフィスを抜いたすべての業務、つまり、売ることすべてを担当している」と続けます。須佐氏からは驚きの声があがりましたが、足立氏は「よくよく考えてみると、今の須佐氏はすでに『クロミの社長』とも言える」と続けます。クロミというひとつのブランドのPL計画を立て、戦略を作り、目標に責任を持ち、実行しているのは、社長そのものと言うわけです。

 この話を聞いて、私も反省すべきところを自分の中で感じました。マーケターは先導者であり、プロジェクトマネージャーであり、経営者でもあるという自覚を持って日々取り組まなければなりません。どれかひとつ欠けていても、中途半端でも、成果はでません。成果が出たとしても、再現性が低く、偶発的な結果にしかならないでしょう。
   
対談中の須佐氏(左)と足立氏(右)

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