マーケティングアジェンダ東京2022外伝 #04

今後のマーケティングは、失敗事例を参考にするべき?業界人間ベム横山氏が語る【マーケティングアジェンダ東京2022レポート外伝 第2回】

 

従来のフレーム・考え方からいち早く脱却し、トライを繰り返していくことが重要


 最後に、2人から締めの言葉がありました。 大槻氏からは「最近のトレンドとしてマーケターが、WHO・WHAT・HOWの整理だけをすればいい、特定企業のマネだけすればいいわけではない。たとえば、プロダクトコーンが崩れているという思考実験を日々自分の頭で考えていくことやマインドチェンジをしなければいけない」と話します。この言葉は2023年、すべてのマーケターがマーケティング活動をするときに常に肝に銘じておかなければいけないと感じます。

 続いて、横山氏からは「成功事例ばかりに注目してしまう人が多くいますが、現在は新しいマーケティングが呈してきているので、これをやれば成功するということがありえないんです。一方で、これをやったら失敗するということは、ほぼ正確だと思います。失敗事例を参考にしながら、成功確率を高めていき、トライを繰り返していくことが大切です」と、金言がありました。これは、マーケターにとって非常に重要な意識だと思います。

 今回のセッションで語られた通り、「送り手から受け手主導に」「勘と経験とセンスからAIを活用したクリエイティブ制作へ」など、マーケティングの明らかな変化を認め、チャレンジしていくことが求められるでしょう。さて、みなさんは2023年、そして2030年までの新たなトレンドに向けて、どんなマーケティングをしていきますか?
 
対談終了後の大槻氏(左)と横山氏(右)
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