ダイレクトアジェンダ2024 #04

三菱商事とエアークローゼットが見据える、2024年問題とEC物流の未来【ダイレクトアジェンダ2024セッション紹介】

前回の記事:
中川政七商店 中川政七会長が登壇決定。新たな消費者行動と戦略構築の指針「ライフスタンス」を紐解く
 

「2024年問題」に、EC事業の物流はどう向き合うか?


 2024年3月7日から9日にかけて、直販・通販事業に携わるトップマーケターが集結する宿泊型カンファレンス「ダイレクトアジェンダ2024(主催:ナノベーション)」が鹿児島県鹿児島市(城山ホテル鹿児島)で開催される。2日目のブレイクアウトセッションには、「EC物流を直撃する2024年問題」をテーマに、スピーカーとしてエアークローゼット 代表取締役社長CEOの天沼聰氏と三菱商事 物流開発部 マネージャーの栗原直己氏の登壇が決定した。モデレーターは、スクロール ソリューション事業セグメントオフィサー 兼 スクロール360 常務取締役の高山隆司氏が務める。

 2024年問題とは、2024年4月1日以降、働き方改革関連法に基づいてドライバーの残業規制が強化されることにより、物流業界のホワイト化が見込める一方で、労働時間20%カットや利益・収入の減少、それに伴う離職率増加などの影響でドライバー不足が生じることを指している。各社での対応が求められる中、会員数が100万人を突破した国内初の月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を手がける天沼氏と、コンビニでEC商品やレンタル商品の発送・返品・返却をスムーズに行えるサービス「SMARI(スマリ)」を展開する三菱商事の栗原氏という物流の最前線に立つ両者から、今後のヒントになる話が聞けることは間違いない。

 8回目となる今回のダイレクトアジェンダ全体のテーマは「ライフスタンス」に決まった。「ライフスタンス」とは、中川政七商店 代表取締役会長の中川政七氏が2010年頃に生み出した造語である。商品やサービスが溢れる時代、消費者が商品に求めるものは「安心」から、「憧れ・共感」を抱くライフスタイルへと変化した。そして今、消費者行動の指針は企業・ブランドに対する「信頼」へと移り変わっている。「信頼」は、企業が掲げるビジョンと、消費者ひとり一人の生き方に対する姿勢、すなわち両者の「ライフスタンス」が共鳴し合う所に生まれ、購買へと結びつく。

 この「ライフスタンス」は耳慣れない言葉だが、これからの消費者行動とマーケティング戦略の指針となる可能性があり、ダイレクトマーケティングに関わるマーケターにとっては必聴の最先端キーワードである。

 本カンファレンスでは、ダイレクトマーケティングにおける「ライフスタンス」の重要性や具体的な手法への落とし込み方を、各セッションやネットワーキングから探る。「ライフスタンス」の探究を通して、ここでしか生まれないインスピレーションやノウハウを得られる稀有な機会となるだろう。
ダイレクトアジェンダ2024 公式サイトは、こちら

 ダイレクトアジェンダは、国内外のマーケターが一堂に会し、質の高いプログラムを通じてダイレクトマーケティング力を高めながら、知識とノウハウ、今後につながるネットワークを広げることができる宿泊型カンファレンスだ。桜島の絶景と雄大な錦江湾を一望しながら、非日常空間だからこそ生まれるアイデアを結集させ、深いコミュニケーションの醸成 が期待できる。
 

ブレイクアウトセッション2-A 登壇者紹介

 
エアークローゼット 代表取締役社長 兼 CEO
天沼 聰 氏

 1979年生まれ、千葉県出身。高校時代をアイルランドで過ごし、英ロンドン大学コンピューター情報システム学科卒。2003年アビームコンサルティングに入社し、IT・戦略系のコンサルタントとして約9年間従事。2011年に楽天株式会社に転職し、UI/UXに特化したWebのグローバルマネージャーを務めた後、「ワクワクが空気のようにあたりまえになる世界へ」をビジョンに、2014年7月に株式会社エアークローゼットを設立。日本で初めての普段着に特化した月額制ファッションレンタルサービス『airCloset』を立ち上げ、その後もパーソナルスタイリングを提供するサービスを中心に複数の事業を展開。一般社団法人日本パーソナルスタイリング振興協会 理事、一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会 初代理事、一般社団法人シェアリングエコノミー協会 理事を務める。
 
三菱商事 物流開発部 マネージャー
栗原 直己 氏

 2014年に三菱商事入社後、中国物流不動産投資開発を担当。その後、事業開発担当としてインドを中心としたスタートアップ投資を実施。2017年にインドに派遣され、当地のスタートアップ投資の他、国内の倉庫ロボット事業の立ち上げを担当。現在は、Smariサービスの事業開発マネージャーとして、東名阪のローソン3,000店舗や駅等で設置しているスマリサービスを開発する他、新たにQRコード1枚で自宅の宅配ボックスから発送できる発送サービスを開発(特許発明・取得)し、事業を推進中。
 
スクロール ソリューション事業セグメントオフィサー 兼 スクロール360 常務取締役
高山 隆司 氏

 1981年スクロール(旧社名ムトウ)入社以来、38年にわたり通販の実戦を経験。 2008年には他社のネット通販企業をサポートするスクロール360の設立に参画、以後、200社を超えるネット通販企業の立ち上げから物流受託を総括。 その経験を生かし2015年2月に「ネット通販は物流が決め手!」「シニア通販は『こだわりの大人女性』を狙いなさい」(ダイヤモンド社)を出版。
 

ダイレクトアジェンダ2024 開催概要

 
名称
ダイレクトアジェンダ 2024
日時
2024年3月7日(木) - 9日(土) 
会場
SHIROYAMA HOTEL kagoshima(城山ホテル鹿児島)
〒890-8586 鹿児島県鹿児島市 新照院町41番1号
参加者
250名(通販事業主125名、パートナー125名)
参加方法
ブランド枠:無料(事前審査制)
プレミアムブランド枠:180,000円(税込198,000円)
パートナー枠:450,000円(税込495,000円)
ハッシュタグ
#DA24
主催
株式会社ナノベーション

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