B2Bアジェンダ2024 #03

B2Bマーケターが越えるべきミッションとは?「B2Bアジェンダ2024」が鹿児島で開幕

前回の記事:
世界から周回遅れの日本のB2Bマーケティングはどう進むべきか?B2Bマーケターのキーパーソンが本音で語る【8月21日無料セミナー】
 

B2Bマーケターに必要な役割とアライメント


 国内最大級のB2B特化型マーケティングカンファレンス「B2Bアジェンダ2024(主催:ナノベーション)」が9月12日、鹿児島市(鹿児島センテラス天文館)で開幕し、会場は熱狂に包まれた。今年のテーマは、「Beyond your “Mission"」になる。

 最初のキーノートでは「ビジネスインパクトを最大化する新時代のB2Bマーケターの役割とアクション」と題して、キーエンス データアナリティクス事業グループ マネージャーの柘植朋紘氏、NTTコミュニケーションズ ビジネスソリューション本部 事業推進部 マーケティングインテグレーション推進室長の徳田泰幸氏、三井住友カード ビジネスマーケティング統括部 シニアマネージャーの鈴木研吾氏がスピーカーとして登壇。日本電気 マーケティング&アライアンス推進部門 マーケティングストラテジー&オペレーションズ統括部 マーケティングシニアディレクターの東海林直子氏がモデレーターを務めた。

 近年、BtoBマーケティングの役割が、よりビジネスサイドに寄ってきている。それに伴い、B2Bマーケターに求められるスキルや視座も進化している中で、各社がビジネスインパクトを最大化するために取り組んでいることをディスカッションした。特に重要なポイントとしてデータとテクノロジーが挙げられ、目的を前提にした上でデータを活用することの重要性が挙げられた。一方で、データでは解釈することのできない顧客の声や肌感など定性的な部分もマーケティングを実行する上では欠かせない部分であることも示された。
  
(左から)日本電気の東海林直子氏、キーエンスの柘植朋紘氏、NTTコミュニケーションズの徳田泰幸氏、三井住友カードの鈴木研吾氏

 続く2つ目のキーノートでは「成果に大きく関係する、マーケティング部門発のアライメントとは?」と題して、パーソルホールディングス 法人マーケティング部 部長の繁田佳典氏、旭化成 デジタル共創本部DX経営推進センター/理事・センター長の石川栄一氏、山洋電気 マーケティング部第一課 / 課長の小峯理恵子氏がスピーカーとして登壇し、ユニファイド・サービス 執行役員 CMOの甲斐博一氏がモデレーターを務めた。

 マーケティング部門が売上や利益などの成果を生むためには、会社全体を巻き込み、それぞれの機能を有機的に結合し、そこに顧客を巻き込む「アライメント」という活動が重要になる。各社独自のアライメントが紹介され、マーケティング部門は組織内の経営や営業、製品開発、財務部門だけではなく、組織外の顧客はもちろんのこと、サプライヤーやパートナー企業、さらには社会全体に対してもアライメントを行う必要があると示された。
  
(左から)ユニファイド・サービスの甲斐博一氏、パーソルホールディングスの繁田佳典氏、山洋電気の小峯理恵子氏、旭化成の石川栄一氏

 初日のプログラムがすべて終了すると、鹿児島の中心街である天文館にあるビアガーデンにて、ネットワーキングパーティが開催された。鹿児島の夜の街を一望しながら、桜島をバックに開放感あふれる屋外で特別なネットワーキングを楽しんだ。
 

テーマは「Beyond your “Mission"」


 2日目も見どころ満載のキーノートセッションが行われる。B2Bマーケターとしての本質的な役割のひとつとして、顧客を知り、価値を定め、成果を得るための「市場開拓戦略」といわれるGTM(Go To Market)戦略をビジネスの場で検証した日本電気が登壇。また、ヤンマーホールディングス、横河電機、中外製薬の3社が登壇し、BtoB企業としてブランド戦略をどのように構築し、ビジネス成長に結びつけているのかを語る。

 また、ラウンドテーブルディスカッションでは、B2Bマーケターが戦術的成果を会社の高い優先事項である経営戦略やマーケティング戦略に効果的に紐づけ、その価値を経営層へ説得力を持って伝えるためのワークショップも予定している。

 今年の「B2Bアジェンダ2024」のテーマは「Beyond your “Mission"」になる。B2Bマーケターが従来のマーケティング活動の枠を超えて、ビジネス全体に影響を与える存在へと進化し、企業の成長と成功に直結する戦略的な役割を担うことが重要である。参加者は自社のマーケティング戦略や戦術を見直し、新たな視点と具体的な手法を学び、企業の成長に貢献するための実践的な知識を獲得し、B2Bマーケティングの本来の使命を再定義することを目指す。

  
B2Bアジェンダ2024 公式サイトは、こちら

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