ライジングキャンプ2024レポート #03

「スピードを磨くと、必ず自分の成果に返ってくる」トリドールCMO南雲克明氏が大事にする原則【ライジングキャンプ2024レポート】

 

オーバーフローするくらいインプットする


廣澤 最後に、若手が人へ感動をもたらし、ビジネスの勝率を高めていくときに、日常の中で持つべき視点や取るべき行動について、南雲さんから皆さんにエールをお願いします。
 
花王
DX戦略部門 インタラクティブプラットフォーム統括センター オウンドメディアインプリメント部
廣澤 祐 氏

  2015年に新卒として花王株式会社へ入社し、広告宣伝部(現メディア企画部)にてデジタルマーケティングを3年経験したのち、化粧品ブランドのマーケティングに3年従事。
2021年1月より新設されたDX部門にて社内のデジタル化を推進、2023年より現職。

【 その他の経歴 】
2020年よりデジタルマーケティング研究機構 U35 Project プロジェクトリーダーを務める。2021年に一橋大学大学院 経営管理研究科(MBA)を修了したのち、現在は同大学院の博士後期課程に在籍しイノベーション・マネジメント /MOTの研究に従事。その他、メディア連載やイベント協力などを務める。

南雲 皆さんもマーケターとして、まずは自分の会社を支える存在になることが求められますが、それに加えて、これからの日本経済を支えていくのはマーケティングの力だと私は信じています。その意識を持ち、皆さんがこれからの成長を目指してほしいと思います。ここまで紹介してきた内容を振り返りながら、若手マーケターの皆さんが日常の中で意識すべきポイントをまとめました。
 
日常の中で持つべき視点、取るべき行動は何か?

※すべては目的がスタート地点
1. 自分の強みを磨きまくる
2. とにかくインプットしまくる
3. とにかく自分で体験してみる
4. よく人を観察する(行動・感情・心の裏まで) 
5. スピード感を磨く
6. 好奇心・探求心を持つ (他の人より深く理解できると後で役立つ)
7. 何が正しいか(誰が正しいかではなく)を見極める目を持つ

ここまでいろいろお伝えしてきましたが、まずは自分の強みをとことん磨きまくってください。人と同質化してしまうと埋もれるだけなので、自分の価値や自分らしさを徹底的に磨いたほうがいいと思います。

次に、とにかくインプットしまくることです。新しい刺激があったときに、過去でインプットしたものが熟成されて役に立つ瞬間が訪れます。熟成される期間も含めて、オーバーフローするくらいインプットを続けると、それが必ず自分の糧になります。

さらに、自分自身で体験することも重要です。そうしないと、その本質がわかりません。食事でもエンターテインメントでも、とにかく実際に体験してみる。その上で、人を観察します。これは消費者だけでなく、社内の人も対象です。そうすることで、物事がスムーズに進むようになります。



繰り返しになりますが、スピードも重要です。スピードを磨けば、必ず自分の成果として返ってきます。

そして最後にお伝えしたのは、何が正しいかを見極める目を持つことです。社長や上司が言っていることが、必ずしも正しいとは限りません。お客様にとって、ブランドにとって、そして会社にとって、何が本当に正しいのかをしっかり見極める目を持ってほしいと思います。

皆さんはマーケティングの力で会社をもっと成長させることができます。私も頑張りますので、皆さんも一緒に頑張りましょう。

廣澤 南雲さんの人柄と、このパッションがものすごく伝わったと思います。南雲さんに感謝の拍手をお送りして終わりたいと思います。ありがとうございました。

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